ETFと投資信託・インデックスの違いをわかりやすくまとめてみたよ!
日本に比べてアメリカでは上場投資信託ETF に投資することが盛んに行われています。
また、アメリカは日本の証券会社よりもファンドの種類もとても豊富です。
日本でもアメリカの証券会社に上場しているETF や様々な金融商品を買えるようになっています。
そして現在、金融庁の肝いりで始まったNISAや積み立てNISA、iDeCo を活用することで日本でも投資信託やETF に注目が集めています。
目次
ETF投資とは?をわかりやすく解説
投資信託とは簡単にわかりやすく説明すると、投資のプロが日本の株式や国債をミックスさせたファンドと呼ばれる金融商品のひとつです。
株式を自分で選んで色々な業種の株式に分散させて投資することをプロがあなたの代わりに銘柄を選んでくれているのがファンドです。
また、投資信託を購入することで分散投資が行えるとても個人投資家にとってはメリットのある金融商品でもあります。
その投資信託(ファンド)が株式同様に売り買いできるのがETF と呼ばれる、上場投資信託です。
FTFとは、Exchange Trade Fundを示します。
ファンドが株式市場に上場しているモノがETF と呼ばれています。
日本ではインデックスファンドと呼ばれる、日経平均やTOPIX等の指標に連動するETF が一般的です。
何故、ETF を選ぶのか
株式投資が盛んなアメリカでは、ETF が注目を浴びています。
アメリカではETF が年利率2桁の成長率で伸びています。
現在の純資産残高は280兆円規模になっています。
日本のETF 市場の14倍にもなります。
ETF のメリットを三つあげるとしたら
①コストを抑えた運用ができること。
②リアルタイムな取引ができること。
③指値・成り行き注文ができることです。
日本では不思議と個人投資家に馴染みのある商品とはいえません。
理由は手数料が低いために、証券会社が積極的に顧客に紹介してこなかったからなのかも知れません。
しかし、NISA口座等が始まり金融庁がETFは投資家の資産運用に有利な金融商品であり、
今後十分に活用を検討していくと公表するなど、日本でも注目が集まっています。
ETFと投資信託の違いを解説
簡単にETF と投資信託を比較した場合に同じファンドでもETF の方が手数料が安いということが言えます。
また、投資信託は商品により解約手数料がかかる場合もあります。
そして、投資信託は一般的に毎月決まった金額を積み立てる投資スタイルです。
口座から決まった金額を振り替えること証券会社が管理することもあり手数料が割高になっています。
また、ETF は証券会社でしか購入することができませんが投資信託は郵便局や銀行でも購入することができます。
しかし、投資信託はETFとは違い購入する金額が自分で決めることができます。
ネット証券等では投資信託を数千円、数百円から購入することができるのです。
少ない金額でも貯金をするような感覚で毎月コツコツ積み立てることができるのが投資信託のメリットでもあります。
投資信託は少額から始められるのに対して、
ETF は株式のように現在株価が2000円として10株から、
最低購入代金が二万円からというように決まっています。
ETFとインデックスの違いを解説
アクティブ投資からインデックス投資へ
1976年アメリカの投資信託会社バンガード・グループから、世界初の個人向けインデックスファンドが発売されました。
当初、インデックスファンド(市場の平均並み)は業界内でその価値がほとんど理解されませんでした。
今までの投資の考え方はアクティブファンド、つまりマーケットを上回るパフォーマンスが当たり前だったからです。
しかし、現在ではインデックスファンドの方がアクティブファンドよりも資金が多くなっています。
投信先進国のアメリカでは、今、インデックスファンドへの資金流入が加速しているが現状です。
最近の統計では、アクティブファンドはおよそ40兆円の資金が流出しているのに対し、
インデックスファンドには60兆円近い資金が流入しています。
*何故、インデックスファンドに人気が高まるのかそれは、
リーマン・ショックを機に大きく値下がりしたアクティブファンドに対して、
個人投資家が「アクティブといっても、実は大した運用ができていないのではないか」という疑念を持ち始めたことが背景にあるのだと思います。
しかし、この考えは今に始まったことではありません。
マーケットの歴史を見ていくと
長期的なスパンで見るとS&P500やNY ダウのチャート、日経平均でさえも右肩上がりに成長しているのです。
わかりやすく言うとインデックスファンドに暴落時も損切りしないで買い続けた、持ち続けていた人は利益を得たいたことになります。
高いお金をファンドマネージャーに払い運用していた人達よりも長期的にインデックスファンドに投資をし続けた投資家の方が利益を得ていたことになります。
あくまでも10年以上、20年以上のスパンで考えた時です。
こんなにあるそ、EFT投資の種類
ETF は様々な種類があります。
日本の株式だけではなく、海外の株式、原油や金、そして、ブル・ベア型などがあります。
東京証券取引所に上場しているETF の数は200銘柄以上あります。
スタンダードなETF
スタンダードなモノは、日経平均やTOPIX 連動しているETF です。
日銀や銀行も購入するので、資産規模も大きく、1兆円を超えるETFが何本もあります。
そして、IPO銘柄がよく上場するマザーズやJASDAQ市場を対象としたETFもあります。
*ジャスダックとマザーズはこれからひとつになることになっています。
日経平均やTOPIX に連騰するETF と一緒にIPO(新規上場)が盛んなマザーズ市場にまとめて投資できるマザーズコア(1563)を組み込みのも良い方法と言えます。
株式=海外
NYダウやS&P500などの米国株、欧州株、米国を含む先進国にまとめて投資できるETF はまず組み込みたい金融商品です。
そして、新興国(ブラジル、ロシア、インド、中国、タイ)のETF も人気のある金融商品のひとつです。
ブル型(レバレッジ型)ベア型(インバース型)
ブル型は通常の2倍の値動きをします。
日経平均先物などをする前にETF でチャレンジするのも良いと思います。
日経平均が強い時には買いたい商品です。
ブル型は、相場が1%上がれば、2%上がります。
しかし、上がるときも2倍ですが、下がるときも2倍なので注意が必要です。
ベア型(インバース型)は通常の逆の値動きをします。
相場が下がるときに上がり、相場が上がるときに下がります。下げ相場で利益が出るETFです。
インデックスファンドを買い続ける時に少し上がり過ぎたと思うような時には買いたい商品です。
下げ相場に入る時の入り口にまずはETF からポジションをとるというのはどうでしょうか?
コモディティ(商品)
商品先物取引は初心者にはハードルの高い商品です。
金や銀、原油、小麦やとうもろこしなど様々な資源や穀物があります。
しかし、ETF であれば比較的簡単に投資することができます。
仮想通貨のビットコインのETF も始まります。
資金に余裕があれば、是非、商品先物取引のETF も組み合わせてもらいたいです。
ETF投資の方法を解説
ETF のメリットは1銘柄買う手間でマーケット全体の値動きを表す日経平均やTOPIX に投資することができることです。
日経平均は225銘柄で構成されているので、1銘柄で225銘柄を買うのと同じ効果があります。
ETF の魅力とは
△企業に詳しくなくても投資ができること。
△資産運用の基本の分散投資が簡単にできること。
△株式と同じようにいつでも売買できること
△費用が安いことです。
私はETF にはメリットしかないと思っています。株式投資ですからリスクはあります。
月々決まった金額で積み立てるのであれば投資信託も良いと思いますが、
長期的な資産運用としてもETF は抜群のパフォーマンスがあると思います。
まず、米国のS&P 500 やNY ダウのETF を軸に組み合わせて投資することをオススメします。
例として、S&P500インデックス +全世界インデックスファンド。
NY ダウインデックスファンド+TOPIX 上場信託のような組み合わせてが良いと思います。
また、ファミリーファンドと呼ばれるインデックスファンドを組み合わせている商品もあるので、
ファミリーファンドに投資をするという方法も良いと思います。
各ネット証券からインデックスファンドを選び投資できる価格のETF から始めるという方法で良いと思います。
これから個別銘柄に投資をする方もインデックスファンドETFは組み合わせてもらいたい。
まとめ
株式投資を長い間やっていて利益を出せる一番簡単な方法は買い続けて売らないことです。
株式投資は会社が倒産してしまう上場廃止になるリスクはあります。
株式がほぼ無価値になってしまいます。
しかし、マーケット全体に投資をする方法はそのリスクがゼロに等しいという考えです。
景気が良い時にはインデックスファンドに投資をすることがバカバカしいという考えになってしまいます。
しかし、インデックスファンド投資はとても最先端な投資スタイルであり、時代のニーズにあった投資スタイルだと見直されています。