投資信託上げ相場の時と下げ相場の時の対処方法
長期的に投資信託をこつこつ積み立てる投資方法だと、
マーケットが上げ相場の時にもう少し買っておけばよかったという心理が働きます。
また、マーケットが下がっているときには解約して損切りした方が良いのではないかという心理が働きます。
しかし、長期的に投資信託に投資をするのであれば迷うのであれば売らないという選択が一番です。
初心者が投資信託を購入して相場にどう向き合っていけばよいのか解説していきます。
目次
投信は有事の相場で悲観売りはしないことです
投資をしていると、2008年のリーマンショックのように短期的に株価が大きく変動することもあります。
そのときに初心者がやってしまうことは
◇暴落時に慌てて解約してしまう
◇月々の積み立てをストップしてしまう
しかし、これらは必ずしもよい選択とはいえません。
下がっているとき解約してしまうと、「損」を確定させることになってしまいます。
下がったときに積立を中断するのも得策ではありません。
投信の投資は価格に左右されてはいけません。
口数を増やすことが大切です。
暴落時はたくさんの口数を購入できるということは
平均購入単価を下げられるということです。
下がったときこそ続けることが大切です。
どんな相場でも毎月こつこつ投資信託を購入する方が良いのか?
一時期にまとめて購入してしまうと、
その後の相場変動に対処できなくなってしまいます。
投資信託はセオリー道理に積み立て投資をおすすめします。
購入時期を分散しておけば全く違う結果になります。
投資信託の価格にまどわされずに口数を増やすという考え方にして欲しい。
*投信の資産価値は口数×基準価格で決まります。
同じ金額で定期的に購入すれば、
株価が高い時は少ない口数しか買えないが、株価が安くなればたくさんの口数が買えるようになります。
現金を手元に残しておくこと!!
すべての資産を投資信託にするべきではありません。
やはり、現金が必要な時が必ずきます。
毎月お金が必要なら、
必要な分だけ投資信託やETF を解約してほしい。
積み立ての逆の発想ですが、
投資信託の分配金は、
本来は運用した結果から捻出されるべきだが、
その結果は事前には分かりません。
毎月キャッシュを用意しようとすれば、
運用資産を解約する手間も発生し、
コストも高くつきます。
運用成績が上がらない時は、
毎月分配型の投資信託は、元本をタコ足配当することになっています。
*どうしても現金が必要な時でもすべて解約するのではなく必要な分だけ売却することです。
相場のコツ投資信託に投資やってはいけないこと
投資信託でやってはいけないことは!!
短期・集中・ 高コストです。
その金融商品を将来も持ち続けたいかが判断の基準となります。
持つべきでないと判断したのなら別の金融商品に移行するべきです。
投信の投資運用で重要なことは!!
長期・分散・低コストこの3つです。
相場に振り回されずに投資信託はやめたら終わりだ!!
保有している投信を今後は持ち続けたくないと判断するなら、
他の投信を買い直した方がよい。
しかし、手放す場合は複数回に分けて売ることです。
そして、売ったお金はそのままにせずにすぐに他の投信を買うことが重要です。
そうすれば、手数料のみで損も得もしません。
解約して手仕舞するのが一番リスクが高まります。
インデックスファンド型の株価指数に連動する投資信託は、
長期的なスパンで価格が戻る可能性もあります。
上げ相場で今から買ってもいつ買っても良いのが投資信託だ!!
株価の上昇が早く今からでは間に合わないのではないかと焦ることもあります。
短期的な相場動向に左右されてしまいますが、十分に間に合います。
この先ずっと株価が一方的に上がり続けることはありえません。
投資を始めたいと思った時が、最善のスタート時期です。
長期的に振り返ると結果として大差は出ないと確信しています。
どのような相場局面でもリバランスを!
上げ相場では、
投資信託を一旦売却して利益を確定してしまうことも良いとは思います。
しかし、売って利益を確定して実際にお金を使う予定はあるのだろうか?
やはり、投資信託の運用は長い目で考えることが重要です。
必要な時に必要な分だけ売却すればよいのではないでしょうか?
しかし、年に一回や二回のリバランスは必要です。
運用が特定の資産に偏るリスクを回避するためです。
利益が出たものを売って、他の資産に振り向ける。
高いものを売って安いものを買うのは大切です。
利益が出たのであれば他の金融商品に回すことです。
持ち続けたいのであれば保有し続けることです。
長期投資に少額積み立ては上げ相場では不利に動くはウソ!
積み立て投信の大きな弱点として、
上げ相場の局面では一括で投資する場合に比べてリターンが下回ることが多いといわれています。
サイト比較で見ても日経平均やダウに連動するインデックスファンドでは、
確かに短期や中期でチャートを見た時に
過去5年間のインデックスファンドで5年前に一括投資した場合と比べ、
リターンが上回った投信は1本もありません。
しかし、平均購入単価が金融危機の混乱で当初より下がった過去10年間でみると、
積み立て投資の方が一括投資をリターンで上回る投信が目立ちます。
投資信託はリターンは少ないですがリスクも少ない投資です。
あくまでも上げ相場でうまく買えていればのお話です。
積み立て投資は一括投資に比べてリスクが低減する利点があります。
元本割れの際の下落率が一括投資よりも縮まることも多いです。
短期的なチャートに惑わされてはいけません。
長いスパンで見ると格差がほとんどありません。
まとめ
投資ふぁんでもおすすめしている海外のインデックスファンド投資S &P500や、
ダウ連動型の投資信託は今までものすごい相場が過去にありましたが多くは株価が戻ってきています。
アメリカが下がるとつられて他の金融商品も下がる傾向にあります。
その時に売ってしまったら長期的な投資はそこで終わってしまいます。
相場にどう向き合うか?
というよりもどう相場を無視するのかということがインデックスファンドでは重要です。
利益が出たときの売却益はとても重要ですし、リバランスも大切です。
しかし、マーケットに惑わされないことが一番大切なことです。