ベア型ETFその仕組みで儲ける手法
株式投資は下落時でも儲けることができます。
信用取引と呼ばれるモノがあり、
資金や株式を担保にして証券会社からお金を借りて、自分を信用してもらい、持っている資金以上に株式投資が行えます。
しかし、信用取引の口座を開設することなく、
日本株式やアメリカの株式が下落している時に儲けることができるETFがあります。
日経平均先物よりも手軽に始められる、
日本株が下落して儲かるベア型ETFの使い方と注意点を解説していきます。
目次
3000円くらいから買えるベア型ETF
誰でも、株を買った後に大きな下落に見舞われて、
売ることができず含み損を抱えた経験があると思います。
こうした下落局面でオススメしたいのが、
ブル・ベア型と呼ばれるETFの「ベア型」を使い保有株の下落の損を相殺する方法です。
ブル型・ベア型の仕組みとは、
ある指数に連動し、
●指数が上昇すれば上がるブル型と、
●指数が下落すれば上がる
2つのタイプの金融商品のことを呼びます。
雄牛(bull)は角を下から上に突き上げて攻撃することから指数が上がると上昇するタイプはブル型と呼ばれています。
そして、熊(bear)は腕を上から下に振り下ろし攻撃することから指数が下がると上昇するタイプはベア型と呼ばれています。
日本株の下落リスクが高まった時に代表的な指数の日経平均に連動するベア型ETFを買っておけば、
持ち株が日経平均につられて株価が下落し、
含み損が出てもベア型ETFの上昇が損失を補填してくれるというわけです。
また、ブル・ベア型にはもう一つ特徴があります。
それが指数の2倍(ダブル)の値動きをするタイプの存在です。
ブル型・ベア型のETF を購入するだけで簡単にレバレッジ取引が始められます。
https://toushi-fan.com/etf-bull-bear/
ブル型・ベア型ETF の詳しい解説はこちら!!
ベア型ETFの仕組みを活用してリスクをおさえている
下げ相場でリスクを回避する指数の動きの逆狙いにはベア型を取り引きに活用する。
投資家のAさんは、日本株の状況が怪しくなった時に日経平均に連動するダブルのベア型ETFを買います。
何故なら、保有株には出来高が少ない小型株が多く、売れなかったり、予想以上の安値で売れたりするリスクが大きいためダブルのベア型でヘッジをするのです。
そして下げが止まり落ち着いた時にETFを売却します。
このように、ベア型ETFを使えば、保有株を売ることなく下落相場でも耐えることができます。
どこでベア型を売るのか?
明確な下落トレンドほどキレイな動きになる!!
ボックス相場に移行したら直ぐに、売却するのが正解です。
とにかく、レバレッジ型のETF は短期トレード、直ぐに、売ることです。
ブル型・ベア型の仕組みのあるETF は、
日経平均の下落に対して、ベア型ETFはほぼ同じ率で上昇します。
そして、ダブルベア型ETFは約2倍の上昇になっています。
過去のチャートを観ても、ベア型のメリットが一目でわかる筈です。
ベア型ETFを使えば、日本株全体の下落にも耐えられることがわかります。
きれいに、指数が上昇なら上昇、下落なら下落というように,
はっきりと一方向へのトレンドが出ている時には仕組み通りの値動きになるのがレバレッジ型のETF です。
しかし、ある一定の値幅の中での横ばいなどトレンドがはっきりしない相場になった時には、値動きが連動しなくなることが起こります。
とにかく、ボックス相場に入ったら直ぐに売ることをおすすめします。
例として、先程のAさんは日経平均が下落しているうちはベア型ETFの保有を続けていたが、
下落が止まって株価が落ち着いた時点ではベア型ETFを迷わず売却しています。
ここが肝心です。
ベア型ETFの仕組みをトレードに取り入れることで、
日本株全体の急落局面での保有株の下落に耐えることができて、
しっかり利益をあげることができるのです。
ベア型ETFをを活用すればデイトレードスイングトレードも安心
ETFを使ったデイトレ・スイングトレード
ETFはブル型・ベア型を利用して、
デイトレ・スイングトレードをするのも良いと思います。
ETF はデイトレにも適しています。
個別銘柄よりも短期トレードを簡単に行えるので仮に短期売買で利益が出せなくても、
株式相場の価格変動に対する捉え方が激変するので、痛くも痒くもない金額でやってみる事をお勧めします。
そのときに少額で買えるベア型・ブル型の仕組みを試してみてはどうでしょうか?
長期的な投資とベア型の仕組みを組合わせて投資をしてみる
短期的なトレードで利益を出す事を目標にするよりも、
長期な投資として投資信託や一般的な株式投資と組合わせてレバレッジ型ETF をマーケットの下落局面に活用する。
今までの配当金や分配金狙いの投資など、
他の投資手法の運用成績を少しでも底上げするつもりでベア型ETF の仕組みを取り入れてみる方が良いと思います。
少額でトレードをすることは技術を向上する事に集中していると、
気づかないうちに短期トレードでの利益も積み上がってくると思います。
ベア型・ブル型ETFその仕組みで注意することは!
例として、TOPIXブル2倍上場投信であればもちろん、
TOPIXの日々の変動率の2倍になるように設計されています。
そのため、前日比で比較すると、
TOPIXの値動きの2倍になりますが、2日以上離れた期間で比較すると、*2倍にならないことがあります。
特に日経平均株価やTOPIXが狭い範囲の値動きで、
上昇・下落を繰り返すようないわゆるボックス相場のときには、
例えばTOPIXが小幅な上下動を繰り返しながら10%上昇したとしても、
TOPIXブル2倍上場投信の価格は10%×2倍=20%ではなく、15%しか上昇しないということも考えられます。
そこで何度も言いますがレンジ相場になったら素早く売却することがレバレッジ型のETFのセオリーです。
東証もホームページで警告していますが、
ブル・ベア型ETFへ投資する際には長期間持ち続けることは避ける必要があります。
そして、日経平均株価やTOPIXがレンジ相場のときは投資を控え、
明確な上昇トレンドもしくは下降トレンドが形成されているときだけ投資をするようにすることです。
ベア型ETFの仕組みを使うときはあくまでもリスクヘッジだ!
ベア型ETFの活用法の1つはリスクヘッジです。
長期的には上昇トレンドであるが中期的、
短期的に株価が調整しそうだというとき、持ち株を売却する代わりにこのベア型ETFを買って株価下落に備えるのです。
ブル型もマーケットが暴落したときにそのときに買うことをおすすめします
最後に
冒頭でもお話しましたが、株価の下落に備えるリスクヘッジの手法としては、
個別銘柄の空売り、指数連動型ETFの空売り、先物売りなどがあります。
しかし、いずれも空売りを用いるものであるため、
信用口座や先物口座を開設する必要があり、敷居がやや高いのも事実です。
マーケットにブル型・ベア型のETF が上場したことはとても画期的でした。
まさに、簡単に少額で買えるベア型ETFはとても素晴らしい金融商品だと思っています。
信用取引以外の空売りではなく買いによるリスクヘッジは、
突発的な事件・事故による株価急落には、それほど威力を発揮できませんでした。
しかし、ベア型ETFを購入すれば、
日経平均株価やTOPIXが値下がりするとき下がり続ける局面でベア型ETFは同じ割合だけ上昇することになります。
保有株の値下がり損をカバーすることが可能です。
そして、信用売りを伴わずに「買い」だけでリスクヘッジできるのがベア型ETFの魅力です。
もちろん、リスクヘッジ目的だけでなく、
今後の株価下落が見込まれる局面で単純にベア型ETFを買い、積極的に利益を目指すことも可能なのです。