FXでレバレッジより怖い強制ロスカットを喰らう証拠金維持率50%のデッドラインとは
FXの強制ロストカットと証拠金維持率の関係って知っていますか?FXでいうレバレッジっていう言葉はよく耳にします。
しかし強制ロストカットと証拠金維持率のことは、あまり意識してトレードしていない方は多いと思います。そのことを意識しないでトレードしていると、気が付けば一気に資金が無くなっている場合だってあります。
自動車で例えるなら新車を買って、すぐ事故してしまうようなものです。そうなるとめちゃめちゃ恐ろしいですよね?そうならない為にも、ここでしっかり証拠金について学んでいきましょう!
それってうまいんですか?
気が付いたらFX業者に入れていた資金が半分以下になる場合だって大いにあります。
例えば10万円入れていると気が付いたら5万以下になっていたって感じですね。
ヤス師匠に言うと絶対にしばかれますよ
<この記事を読んで分かること>
・何だか難しいFX証拠金や証拠金維持率とは何かが、会話の中で楽しくわかる!
・起きたら怖い、マージンコールや強制ロスカットのデッドラインがわかる!
・プロトレーダーが意識している安全な証拠金維持率がわかる!
目次
FX証拠金とはそもそも何!?
証拠金とレバレッジの関係って何??と思われるかもしれません。
証拠金がレバレッジで倍になるんですか?
一言で言えば証拠金とはFX業者に預ける金額の事です。分かりやすく例を挙げると
10万円FX業者に預けた場合、レバレッジ25倍にすると250万円分の取引ができるということです。
1ドル=100円の場合、25,000ドル分の取引ができます。
101円にレートが変動するとどうなるのか?
25,000ドル×101円=252万5千円となりますので、252万5千円ー250万=2万5千円の利益となります。
外貨預金であれば同じ10万円を預けた場合、1千円の利益にしかなりませんが、FXでは2万5千円の利益を得ることができるわけです。
1ドルが99円になれば2万5千円減りますからね
日本国内のFX業者であればレバレッジ規制というものがあって最大レバレッジが25倍です。これはFXでの取引で大損をしないように国が定めた規制です。
しかし海外のFX業者ではこのレバレッジ規制が無く、最大で1000倍の取引ができるところもあります。
1円上がると100万円儲けれられるんですね!!
即、海外口座を申し込みしますよ!!
フルレバレッジでやっちゃうタイプだな・・
有効証拠金と必要証拠金とは
必要証拠金とは実際の取引に必要となる金額のことです。例えばドル円が100円の時に1通貨の買いポジションをとりたいと思った時に必要となる金額と言うことになります。
FX業者によって必要証拠金の値は異なります。有効証拠金とはポジションをとる前またはとった後に残る証拠金となります。ポジションをとったあとの有効証拠金の値は変動します。
実際のチャート画面ではどのように表示されるんですか?
証拠金維持率について理解しよう!
証拠金維持率とはポジションをとったときの必要証拠金を基準に、FX業者に入れている金額の割合が何パーセントであるのかを割り出したものです。
もし証拠金維持率が90%となったときにポジションを解消してしまうと、残り10%分を追加証拠金として払わなくてはなりません。
証拠金維持率に関するQ&Aをここで確認してみましょう!
だって100%にしておけば追加証拠金は払わなくて済みますから。
もし300%あったのに100%まで下がってしまった場合、その時点で資金は半分以下どころか三分の一になっているということです。
じゃ証拠金維持率が50%になってしまうと50%分の追加証拠金を払わなくてはなりませんよね?
もし仮にロストカット50%にしている状態で、60%のままでポジションを解消せず持ち続けるとどうでしょうか?
解消して追加証拠金を払います。
証拠金維持率を考えて常にリスクと向き合っていくことが非常に大切です。証拠金の計算は自動でFX業者のソフトまたはMT4がやってくれますが、どういう仕組みで成り立っているのかを常に意識しておく必要はあります。
そのあたりを私たちプロトレーダーから正しく教わることでリスク管理ができるようになります
今まで証拠金維持率を意識してトレードなんてしなかったですよ。
そうそう証拠金維持率ってどういう計算をして割り出されるのですか?
FX証拠金維持率の計算方法とは
(FX業者に預けている資産+ポジション評価額(ここがリアルタイムで変動する))÷必要証拠金×100で計算されます。
今の自分の資産と比較してどのくらいの割合なのかが分かるってことですよね?
起きると怖いマージンコールと強制ロスカットとは!
もし証拠金維持率が100%を割ってしまったらどうなるの?
証拠金維持率が100%を割ってしまうと追加証拠金を払う可能性が出てきます。
そうなってしまったときにFX業者では大きく損失を出させないようにするためマージンコールと強制ロスカットを準備しております。
マージンコールとは
損失が出てしまった時に追加証拠金を入金するよう警告する案内のことです。強制ロストカットされる前に発動されるのがほとんどです。
マージンコールの発動基準はFX業者によって異なります。
証拠金維持率が100%に近づいたときに発動されるのか、100%を下回ったときに発動されるのかあらかじめ調べておく必要があります。
100%に近づけば追加証拠金を支払う必要は無いですけど、100%割ってしまったときに発動されてしまうと追加証拠金を支払う可能性が高くなります。
そういうリスクを避けるためにもFX業者の契約をよく読んでおく必要があります。
マージンコールが発動する基準はFX業者によって異なりますが、証拠金維持率が100%に近づいた時、
または70%から50%を下回った時に発動されるケースが多いです。
強制ロスカットとは
FXでの損失をこれ以上拡大させないようにするため、保有しているポジションを強制的に解消する処置のことです。マージンコールと同じように、発動基準はFX業者によって異なります。
100%になったときまたは50%から40%になったときに発動するのがほとんどです。
そういうリスクを避けるためにもマージンコールの時以上にFX業者の契約をよく読んでおく必要があります。
強制ロスカットが作動しない場合がある!!
強制ロスカットは通常作動しますが、ごくまれに作動しない場合があります。それはリーマンショックの時のように相場がとてつもなく乱高下した時です。
マーケットが一気に下落してしまうとどうなるのか?FX業者などに注文が殺到してしまい、正常にポジションを手じまうことが出来なくなってしまいます。
そのため正常に強制ロスカットできない場合が考えられるのです。
強制ロスカットが作動しなければマイナス口座となってしまう危険性がある!!
強制ロスカットが作動しなければ、
証拠金10万円に対し、相場の急変で強制ロスカットがかからず、
-100万円になったときに 90万円の借金をい背負うことになります。
この場合、90万円を追加追証というカタチで支払う義務が生じます。
MT4が使える国内FX証券会社のマージンコール・強制ロスカット一覧
MT4が使えるFX会社 | マージンコール | 強制ロスカット |
オアンダジャパン | 無し | 証拠金維持率50%以下 |
FX トレード・フィナンシャル | 無し | 証拠金維持率100%以下 |
FOREX.com | H29年3月からマージンコール無し | 証拠金維持率100%以下 |
外為ファイネスト | 証拠金維持率が133%以下 | 証拠金維持率100%以下 |
楽天FX | プレアラート 145%~100%まで選択可能アラート 115%~70%まで選択可能 |
スタンダード25倍コース
証拠金維持率95%~20%まで選択可能 |
注)最新の情報は変更されている場合もあるので各証券会社のサイトをご確認下さい。
強制ロスカットにならない為の安全なトレードの証拠金維持率とは!
さて、それでは、実際のFXの専業トレーダーや会社の資金を扱う運用トレーダーは強制ロスカットにならない為に、普段からどのような「証拠金維持率」でトレードをしているかお伝えします。
例えば、
●証拠金:100万円
●レバレッジ:25倍
●購入通貨:0.4LOT(4万通貨)
●損切り :50PIPS(資金の2%損失で設定)
でトレードを考えた時の1ポジション目の証拠金維持率の算出をしてみましょう!
1ドル100円の時を想定します。
この時の
必要証拠金=(購入レート:100円)×(購入枚数:4万通貨)/(レバレッジ:25倍)
で算出されます。
つまり、必要な証拠金は160,000円となります。
この時の、
証拠金維持率(%)=(証拠金:100万円-最大損失額:20,000)÷(必要証拠金:160,000円)×100
で算出されます。
この場合証拠金維持率は、613%となります。
実際のトレードでは、1トレード当たりの損失は限定しながら、ポジションを最大2~3つまでは持ちます。
その時の証拠金維持率を示したのが下の図になります。
360%~600% レバレッジ:25倍
自社資金を扱う運用トレーダーの証拠金維持率の目安は :
4000%~5000% レバレッジ:200倍
FXで生計を立てるプロにとって、強制ロスカットはあってはならないことです。
そして、自己資金を扱う専業トレーダーよりも、会社資金(他人のお金)を扱う運用トレーダーはさらに安全に証拠金維持率を保ちます。
その為、レバレッジ200倍が利用できる海外口座を好みます。
ハイレバレッジは危険というわけではなく、ちゃんと「証拠金維持率」にゆとりを持たそうとすると、
ハイレバレッジの方がメリットになるわけです。
そして、扱う資金が大きくなるほど、
証拠金維持率にゆとりをもってトレードができる為、様々なトレード戦略が立てれるわけですね(^^)/
まとめ
いかがでしたか?
証拠金維持率を意識していないと、知らぬ間に強制ロスカット・・・
ということになってしまいます。トレードで勝つ為には、
資金を守るということはとても大事です。
大きなレバレッジはFXの魅力ではありますが、
しっかりと守りべき資金は管理してトレードしてくださいね。。