投資に知識は必要なしこれから必要なのは金融リテラシー!
投資で成果を上げるためには、知識や情報が必要と言われています。
しかし、実際のところ、投資には大きな知識的ハードルはなく、
投資手法や投資商品によっては、シンプルな投資知識があれば十分に投資をすることが可能です。
逆にいえば投資知識に見合った投資手法や投資商品を選べばいいわけです。
初心者であれば投資信託から初めてみたり、
株のトレードに興味があれば、トレードの本を読みながら株のトレードにチャレンジしてみる。
わからないモノには投資をしないという肝心なことに、ほとんどの人が気づいてないように思います。
投資で失敗しない、投資話で詐欺に騙されないためには、この投資の知識よりも金融リテラシーを身につけることが大切です。
目次
これからの時代投資や資産運用の知識を身につけておかなければいけない理由とは
投資には知識は必要ありません。
昔のように投資や資産運用はハードルが高いモノでもありません。
投資をやるやらないではなく、生活の一部としてこれから投資が行われて行きます。
ですから、投資の最低限の知識を身に着けておかなければ将来的には危険だと言えます。
ここで言う知識は投資を今から始めてみることを意味します。
何故資産運用が必要なのか?
たとえば老後の生活を支えてくれるはずの「年金」ですが、
年々支給額が下がってきているのはご存じのとおり。
加えて、今後は物価が上昇してもそれに伴って年金受給額が上がらず、
年金の価値が実質的に目減りしていく可能性があります。
日本の物価の上昇目標は年間2%とされています。
もし本当に目標通り成長を続ければ、
お金の価値は毎年2%ずつ目減りしていくことになります。
ただ貯金をしていてもインフレ対策には全くなりません。
今まで、年金をはじめとした老後の暮らしは、
国や社会が保障してくれていたモノでした。
しかし、これからは自分達で資産運用するしかありません。
経済の発展は物凄いスピードで未来を変えようとしています。
今までとは比べ物にならないスピードで社会の状況が変わってきます。
特に若いうちに金融の知識がないまま年をとっていくことはあまりに危険です。
そこで、自分の将来のためにも、
投資や資産運用について学ぶことは必須事項であると思ってください。
投資に必要な知識金融リテラシーとは?
リテラシー(literacy)の意味とは、
読み書きができる能力や、その分野の応用、活用力、理解力を意味しています。
「リテラシー」は、単独でその言葉だけを使うことは少なく、
「コンピューターリテラシー」や「メディアリテラシー」「環境リテラシー」といったように、
関連する言葉をつながて「○○リテラシー」というように使用されることが多い言葉です。
お金を上手に使う、貯蓄をする、お金を管理するためには、
お金についての知識やお金との付き合い方について、適切な判断力が必要になります。
基礎知識を含め、これらを判断する力、応用する力が「金融リテラシー」です。
特に、お金の管理や投資対象の理解、投資家としての応用力や判断力がとても大切です。
知識があっても投資には勝てない!!頭の柔軟性が大切
経済学やファイナンス理論が投資に本当に役にたつのでしょうか?
個人投資家として結果を出している人は、
そのような知識とは無縁の人がほとんどでトレード手法もとてもシンプルです。
知識のある人ほど投資に勝てない理由は自信過剰で、
自分ができる人だと自信を持っており、
失敗をしても思い込みから軌道修正しにくくなってしまい、
さらに傷口を広げてしまうと言われています。
また、プライドが高いのも、
投資にはマイナス要因です。
失敗する事を極度に恐れ、
絶対に成功できるという確信が得られたから行動を開始します。
しかし、それではタイミングとしては手遅れで、
せっかくのチャンスを逃してしまうのです。
そして、もうひとつの理由は、過去の成功体験にこだわり、
環境の変化に柔軟に対応できない事です。
投資のルール、投資対象も、マーケットも日々変わっています。
投資には知識よりも柔軟な対応が求められています。
人と同じことをやっていては勝てない?
投資というのは、人と違うことを半歩先に踏み出さなけれななりません。
人と違うことを、リスクを取って俊敏に始める勇気が必要です。
ビットコイン投資で億り人になった人達も仮想通貨の技術を早くから理解して、リスクをとる判断をしたから大きく利益を得ることが出来たのです。
失敗を恐れるのではなく、失敗することで大きな成功を掴むことができるのが投資でもあります。
投資の知識がいくらあっても「評論家・批評家」に
なってしまってはいつになっても投資の世界では勝てません。
投資に必要なことは知識よりも実践です。
先ずは、小さなリスクを取って、自分を変える一歩を踏み出してみてはどうでしょうか!!
投資に関して最低限の知識を考えてみる
まず、基本的な投資対象としてどのようなモノがあるか知っておくべきでしょう。
投資対象となる資産の種類や分類は 株式、債券、不動産、貴金属、現預金などです。
投資対象の期待リターンやリスクの大きさを理解していれば、
自分が購入する投資商品の中身を理解して判断できることになります。
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初心者におすすめ何から始める初めての投資!!
①投資する商品を購入する前にその投資対象が、
どのような仕組みで集金されて、投資され、どのような形で自分に戻ってくるのか、
またどのような要素で値動きが生じるのか商品性の理解が欲しいところです。
②投資をするにあたって売買ルールの基本を知る必要があります。
当たり前のことですが、購入の方法や単位、
手数料の理解は当然ですし、売却の条件についても後述の税制とともに理解が必要です。
株とFX では注文方法や取引時間やルールも異なります。
仮想通貨の取引は税金に対するルールも違います。
③証券税制に関する最低限度の知識はやはり必要でしょう。
どのような場合に投資は課税されるのか、またどのような税率によるのか知らずに投資をするのは愚かなことです。
証券総合口座の概念や確定申告との関係なども知っておきたいところです。
あまり難しく考えずに株式投資は特定口座で取引を行い、非課税制度のNISA口座や積み立てNISAをうまく活用しましょう。
④株式投資やFX を行うのであれば、投資に関する情報の収集方法やインデックス等の基礎知識も最小限度は必要でしょう。
テレビのニュースの最後に出る基本的なインデックスの種類や内容、
為替の情報の意味、景気や経済実態を示す各種情報の理解も欲しいところです。
日経平均やダウ平均、円高なのか円安なのか?
簡単な経済の本を数冊読めば投資は始められます。
投資はとにかく実践です。
始めることで知識が深くなります。
冒頭でお話した金融の理解や判断力、
金融リテラシーを身につけるためには少額でもよいから投資をしてみることです。
リテラシーは本を読むだけでは身につきません。
投資の知識として心がけること
①時間をかけること
まず投資を始めるのであれば、ひとつの投資対象に一度にたくさんの資金を投資するよりも、月毎などに分けて投資をする方がリスクを分散できます。
少額からこつこつ毎月価格を決めて金融商品を購入する方が、投資コストを下げられると言われています。
②分散すること
1カ所に資産をすべて預けていると、そこが破綻したら財産をすべて失ってしまいます。リスクを分散させるために、資産を何カ所かに分けておくことが大切です。
そして、投資は必ず余裕資金で始めることです。
③経験を積むこと
とにかく、知識よりも投資経験を積むことです。
金額ではありません。
どのような金融商品を買うべきか、いつ売るべきか、どの業者を選ぶべきか、すべてのリスクは経験を積むことによって分散できます。
どこに投資をして預け入れるかアセットアロケーションが重要
投資をすることは、どこに投資をするのかが非常に重要になります。
その投資対象を理解しているのか?
リスクやルールや市場価格が適正なモノなのか?
という判断がとても重要です。
*自分の資産をどこに預けるのかという考え方を、「アセットアロケーション」と言います。
アセット=資産には大きく分けて2つあります。
①「ペーパーアセット」
②「リアルアセット」です。
ペーパーアセットはいわゆる証券化できるもので、
基本的にすぐに現金に換えることができます。
例えば、債券(国債、社債など)や株式などです。
一般的に株式は債券よりハイリスクハイリターンだと考えられています。
リアルアセット(不動産等)はいわゆる実物資産で、もちろん買い手が見つからなければ現金化はできません。
すぐに現金化できるかどうかという観点で、*流動性が高いとか低いとか言ったりします。
また、リアルアセットにあってペーパーアセットにはないものがあります。それは*「歪み」です。
簡単に言うと、1000円の価値のものが800円で売られていたり、
1200円で売られていたりするということです。
例えば不動産なら、
同じような物件でも仲介業者によっては非常に高値で売られていたり、その逆もあります。
仲介業者を間違えると大きな損をしてしまいます。
これは、証券でも仮想通貨でも同じことが言えます。
取引業者の手数料を知ることや為替のリスク、世界のマーケットでは価格がことなります。
特に不動産は日本でも市場での価値が異なるということです。
ですから、投資は人任せにしないこと、
そしてわからないモノには投資をしないこと、その投資対象がバブルなのか?
値段が市場において安いのか高いのかの判断ができることが知識よりもとても大切で重要なことになってきます。
あとひとつは、お金の置場所、投資先として手元に現金を残しておくこともとても大切なことです。
【最後に】
アメリカの大手格付け機関・スタンダード&プアーズが2015年に行った
「グローバル・ファイナンシャル・リテラシー調査」によると、
日本人の金融リテラシーは世界144カ国中、38位という結果になりました。
先進国の中ではかなり下位に甘んじています。
しかし、これまで日本の義務教育では、
ほとんど金融についての知識を教えてこなかったから当然な結果です。
教育がなかったのだから親が子供に株式投資についての説明もできません。
これからの将来、子供に複利の考え方を教える必要があります。
日本ではお金のことを話すことはこれまでタブーとされていました。
さらに言えば、これまで多くの方にとっては日本で金融について学ぶ必要もない良い時代が続いたとも言えます。
しかし、これからの時代はお金について投資についての理解は必ず必要です。
将来的に金融の知識がないとこれから取り残されてしまいます。
資産運用として少額からでも投資を始めるべきです。
そして、投資で重要なのは、経済知識よりも「金融リテラシー」を身につけるべきです。