サラリーマンが絶対に手を出してはいけない金融商品
自分で働いたお金で資産運用を考え始めると様々な金融機関からの誘惑があります。
便利だとか楽だとか資産運用を他の人に任せると大変なことになります。
銀行でカードローンや老後のためにとすすめられた商品を購入してあなたの資産が減ることが本当にあります。
特に金融業界に就職した場合、あなた自身が仕事の上で誘惑する側、つまり“加害者”の側に立つ場合もあります。
それでもいいと思うかどうかは、人それぞれですが、現実に、早々に金融業界を去る人もいます。
知り合いの年配の夫婦は老後に毎月配当が出る投資信託を銀行にすすめられ購入し、気がついたときには虎の子の財産の半分がなくなっていたことがあります。
投資にはリスクがつきものです。
しかし、リスクをわからない仕組みが自分でわからない金融商品には絶対に手を出してはいけません。
目次
手を出してはいけない金融商品とは
〇カードでのリボルビング払い
銀行に口座を作るとキャッシュカードにクレジットカード機能がついているカードをすすめられます。
現在、ネットで買い物のをするときやスマホ等の引き落としにカードで決済することは便利ですしポイントもついてお得です。
しかし、カードで借金をする通称リボ払いは金利が高く上乗せされています。
*リボルビング払いとは、カードを使って大きな金額を支払った場合に、
月々1万円、2万円といった、あらかじめ決められた金額で毎月決済していく支払い方法です。
未決済の残高はカード会社から借りる形になります。
月々決められている金額だからと簡単に考えてはいけません。
問題は、その際の金利が、例えば15%といったひどく高いものです。
楽天カードや三井住友、丸井のエポスカードのリボルビング払いは15%の金利がつきます。
年利が15%が高いのか安いのか一年間お金を借りると15%の金利が手数料として上乗せされます
〇1年間、お金を借りたままにした場合にかかる手数料の比率は以下の通りです。
◇1ヶ月…1.25%
◇2ヶ月…2.5%
◇3ヶ月…3.75%
◇4ヶ月…5.0%
◇半年…7.5%
◇1年…15.0%です。
一万円の買い物のをしてリボ払いにして一ヶ月後に返済した場合は一万円✖1.25=125円手数料がかかります。
安いと思いますか?
ネットでリボ払いの計算シミュレーションがあるので使ってみてほしい。
100万円の買い物で毎月一万円以上の手数料がかかる計算になります。
こうした細かな借金は、借金生活への入り口になってしまいます。
年利率15%という金利はどのくらい高いのかというと年金基金のような機関投資家が使う株式の期待リターンが5%程度と言われています。
プロのファンドの3倍近い金利です。
複利で増えることを放置すると、借金は5年でほぼ2倍になる利率である。
カードを作るのは悪いことではありません。
しかし、リボ払いは慎重にして欲しい。
また、カードでもリボ払いを外すことや、お財布代わりのデビットカードを使うこともオススメです。
銀行カードローン
消費者金融の規制がありローンの金利が安くなったとはいえ高い金利が発生します。
最近は銀行がカードローンに力を入れています。
銀行が無担保でお金を貸す「カードローン」の実態は、消費者金融会社のローンと大差がありません。
web上で申し込むだけで数百万円まで借りられるカードローンは一見手軽に利用できるローンになっています
。
しかし、カードローンもリボルビング払い並みに金利が高いので決して利用しないようにして欲しい。
*法律が変わり、消費者金融会社は、
トータルで借り手の年収の3分の1以上貸してはいけないことになっています。
しかし、なぜか銀行はこの規制の適用外になっています。
今や、銀行のカードローン残高の方が、消費者金融会社の融資残高を上回るようになりました。
しかし、実態は銀行が消費者金融に丸投げしているカタチです。
事業の設備投資に銀行のカードローンを使用するのであれば銀行から低金利に融資を受けるべきです。
また、マイカーローンは比較的金利が安いモノもあります。
子供の教育費等も安易に銀行カードローンを組むこともよくありません。
教育費等の借り入れもカードローンよりも安い金利で借りられる金融機関があります。
お金は人任せにしないこと自分で調べることが投資でも運用でも大切です。
*
「借金」について、
場合によっては利用してもいい「いい借金」と決して利用しない方がいい「悪い借金」があります。
将来返せる原資の当てがあって、
同時に金利水準が市中金利よりもひどくは高くない借金は、「いい借金」である可能性があります。
例えば、企業が十分に収益の見込める事業の資金を、
銀行から借りるのはいい借金です。
個人の場合でも、家賃収入の見込みに十分な余裕のある住宅ローンは借りてもいいかもしれません。
リボ払いや銀行のカードローンの借金は、金利水準のからみても悪い借金だと断言できます。
ましてや生活のために借金をすること、遊興費に借金をすることはやってはいけないことです。
収入と支出を見直してください。
生命保険等の保険
人それぞれの考えかたはありますが生命保険や保険関係も見直す必要があります。
見えない将来にかける博打のようなモノでもあります。
生命保険が必要になるのは、
十分な蓄えがない間に結婚して子どもが生まれた場合に、
最長で子どもが成人するまでの期間限定で加入する、
死亡保障のシンプルな定期保険だけでよいのではないでしょうか?
加入する保険は、掛け捨てに限ります。
*掛け捨てタイプの生命保険とは解約返戻金や満期金が少ないか、
もしくは全くなく、その分保険料が抑えられている保険のことで、定期保険が該当します。
ネット生命の保険は保険料が安く年齢が上がってくることで共済が安い場合もあります。
建設業者等は建設業の保険もあります。
セールスマンやセールスレディが説明するような民間生保の保険料はその手数料が上乗せされています。
保険料が無駄に高い印象があります。
貯蓄部分のある保険は、掛け捨ての保険に加えて、運用の商売でも手数料を払うために割高です。
老後の蓄えなら勉強してファンドに投資をするべきです。
病気やがん保険に入ったからといって、がんにかかるリスクが低減するわけではありません。
いざというときの医療費には、健康保険の高額療養費制度という制度があります。
保険の制度はリスクを回避するために仕組まれた歴史があります。
死亡保障の保険や医療保険等、
民間の生命保険会社が提供する保険は、
保険会社の運営費や利益が保険料にたっぷり含まれています。
平均的に損な賭けごとをしていると知るべきです。
自動車を運転する際の自賠責保険のような、
まれにしか起こらないが、起こった場合の負担が極端に大きいケースには保険という仕組みが適するが、
老後、病気といったありふれた事態に備える目的に、保険は向いていないという考えもできます。
金融リテラシー金融商品の判断
①金融機関や他人、友人を含めて確実に儲かるという儲け話は信用しない
絶対に儲かる金融商品はありません。
また、よく言われることですが本当に有利に儲かるのであれば他人に教えずにその機会を自分で利用するはずです。
銀行が投資信託をすすめてくるのもそうです。
投資信託、ファンドを理解していないのであれば購入しないことです。
自分で勉強してインデックスファンドやETF を証券会社から購入するべきです。
②証券会社やロボアドバイザーのようなプログラム(他人に)運用を任せないこと
投資の判断を人任せにしないことが鉄則です。
ロボアドバイザーやAI はこれから発展していくと思います。
手数料も一割と安いこともありますがまとまった資金の運用には取り入れても良いと思います。
しかし、株式投資のことを全くわからずにコンピューターに任せることはするべきではありません。
トレードツールも多種多様にあり、どのプログラムを選ぶの決めるのは自己責任です。
また、証券会社の窓口での相談は自分の状況を悪化させた上に手数料を払うことになります。
投資は自分で判断できないことはやらないと決めて欲しい。
④相談相手と金融商品を購入する相手を分けること
人任せにすると高くつきます。
金融に詳しい人やフィナンシャルプランナーでも相談するのはよいことですが運用を人任せにすること、相手の時間を使うと報酬が高くつきます。
人から金融商品を買うと幸せにはなりません。
電話や窓口でも自分で自分の意見で疑問や相談をするべきです。
人から人への金融商品はなく、人任せにするような運用商品は詐欺だと心得ましょう
まとめ
近いうちに上場する株式をあなたにだけは特別に譲り渡すという詐欺がまだあります。
少しでも株の知識があればわかることです。
海外の投資ファンドで元金保証して月々の配当がすごく高い商品があるので資金を振り込んでくれたら口座を開設します。
少しでも金融の知識があれば絶対に引っかからないことです。
すべては金融リテラシーがなく、人任せにしているから起こっていることです。
すべての投資は人任せにしないこと、そしてわからないモノには投資をしないこと、
ただそれだけでお金は増えていきます。