株式投資は損切りが大切損切りのルールの決め方
株式投資で一番難しいとされているのが損切りです。
利益を確定する利食いとは違い、損失を確定させることは投資家の心理としても複雑だと思います。
大型株式やインデックスファンドといった長期的な投資をする場合は,
あまり株価に気を取られずにそのままホールド(塩漬け)にしておき株価が上がるまで待つことも大切です。
また、株価が下がったところでその株式を買い増しするナンピン買いも有効な方法です。
しかし、その方法は将来的にその会社の株式やファンドが将来的にここまで上がるという確信があるから買い続けられるのであって
株式のトレードとしては面白味もなく、良い方法とは言えません。
中期的なトレンドを見据えて株式投資をする場合は損切りのルールを決めておき、
直ぐに損切りをしてその資金を他の投資に回すことで利益をあげることがトレーダーには必要不可欠だと言えます。
オリバー・べレスの著書「デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術」というトレーダーが読むべき名著があるのですが、
その内容はテクニカル分析やチャートの解説ではなく自己啓発のように損切りがトレーダーにとって如何に大切かとても詳しく解説しています。
トレーダーを目指す人なら必ず読んで欲しい一冊です。
*株式投資の基本はその会社の株式の株価がこの先回復が期待できないようなら損切りをするのが基本でありセオリーです。
そこで、ここでは簡単に損切りのルールの作り方や株式投資における損切りのついて簡単に説明していきたいと思います。
目次
株式投資での損切りとは
〇損切りとは、
私たち投資家が損失を抱えている状態で保有している株式を売却して損失を確定させることです。
「ロスカット」 「ストップロス」とも呼ばれています。
また、購入した株式が下落していきその後に回復が見込めないと判断した時も損切りが有効的と考えられます。
その株式をそのまま保有し続けた場合、さらに株価が下落して損失額が膨らむ可能性があります。
そこで、損切りを行うことで損失額を確定させ、それ以上損失が膨らまないようにすることができるのです。
損切りは株式投資ではやはり判断がとても難しいと思います。
しかし、短期や中期のトレードで利益をあげるためには,
損切りのルールを決めておくことはとても大切です。
株が塩漬けになってしまう心理
①上がると思い株式を購入する
②意に反して株価が下がる
③いつか上がるはずと株式を持ち続ける
④更に株価が下がってしまい手も足もでなくなってしまう
株式投資での損をしたことを認めたくないから、
ただただその株を持ち続けるしかないということになってしまうわけです。
私も株式投資を始めた頃にやはり、
損切りができなくて次の銘柄に移項することが出来ずに良いマーケットの波に乗れなかったことが幾度としてあります。
塩漬けをやめられないと魅力的な株式が現れてもそのチャンスを逃すことになってしまいます。
株価が上がると思い込み購入するのですが、
株価が下がった時の対処の仕方を考えていないと株式投資では勝てないということが痛いほどわかりました。
そこで、株価が下がった時の対処方法を決めておくことが重要になってきます。
株を塩漬けにしないためのポイント
◇損切りのルールを決めること
成功した投資家は損切りが大切なことを知っている何故なら負けを小さくすることが重要だから
◇損切りのルールを徹底して行うこと
それは成功の為のルールでありルールの無視は失敗を意味します。
株式投資を始める前にやはり、株価が下がるということを意識して始めるべきです。
今からでも遅くはありません。
必ず損切りのルールや投資の目標を立てることが肝心です。
株の塩漬け防止方法と銘柄選び
①安値更新の株式を買わないこと
少額から投資を行うからと株価の安い銘柄に目を向けてしまいます。
しかし、株価が下がっていいく銘柄には不安な材料があるということです。
やはりスクリーニングがとても大切です。
よく会社の業績や数字を観ることが重要になります。
https://toushi-fan.com/low-price-stock/
低位株について解説
②流行に飛びのらないこと
イナゴと呼ばれる株式投資の言葉があります。
流行っているからと安易に乗ることは高値をつかまされます。
https://toushi-fan.com/inago-trader/
イナゴについての解説
③急上昇した株式を買わないこと
すべての株式がそうではありませんが仕手が入っている可能性があります。
上がるとだろうと投資をするとあとで痛い目にあってしまいます。
https://toushi-fan.com/shite
④過去の業績を過信しないこと
過去の高値よりも安いからと株式を購入すること、そしてその価格まで戻ると過信することはとてもいけない投資方法です。
⑤株を買いすぎないこと
リスクヘッジとして株式を分散することはとても良いのですがあまりポジションを持ちすぎないことも大切です。
株式投資は銘柄選びがとても重要になります。
スクリーニングやファンダメンタル分析、そして、株式チャートを必ず観てから購入することをオススメします。
そして、株式はランダムに動くことを忘れてはいけません。
https://toushi-fan.com/beginner-stock/
スクリーニングについての解説
銘柄選びの参考にしてほしい。
【損切りのルールの決め方】
株式投資のの格言に「損切りは早く、利は伸ばせ」というのがあります。
理論上では、ある投資戦略の成功率が五分五分であるとするならば、
利益確定のポイントを損切りのポイントよりも少し大きく取ることで、
トレードを重ねるほどに利益が積み上がっていくことになるわけです。
例として、たとえば
「含み益が10%になったら利益確定、含み損が5%になったら損切りする」というルールにしておけば、
トレード回数が増えるほど資産が増えていくという仮説が立てられます。
損切りのルールは人それぞれだと思います。
損切りのルールを決めたら確実に守ることです。
しかし、そのルールで利益が上がらないのであればもう一度見直すことも大切です。
株式投資の場合FX とは違い自動的に逆指値を入れて売買することが難しいかもしれません。
しかし、銘柄の業種や過去のトレンドなどで違いはありますが、
「損は早めに処分する」ということが鉄則ですから、
株式の買値より5~10%下がったラインを目安にして損切りのルールを作ることが良いと思います。
もちろん、景気回復局面で、株価が上昇傾向にある場合は、
損切りラインはそれより小さくても構いません。
しかし、損切りラインのルールを決めたら、必ず守って下さい。
例として、100万円の資産を年利3%~10%で利益をあげて行きたいと目標を設定したら、
単純に三万円以上利益がでたら株式を売り利益確定を繰り返えせば良いのです。
そこで、100万円の資産から2%下がったら損切りをするというルールを決めるとします。
2%というと、二万円下がったら損切りを繰り返すということはとても簡単なようですが大変です。
マーケットによっては売買を繰り返しても利益が出ない場合が続くことがあるでしょう。
しかし、100万円を投資して3%の利益がでたら利食いして、
2%のマイナスが出たら損切りをすると決めたのであればそのルールに従って株式投資をするトレーダーが
最後には勝つことの出来るトレーダーです。
繰り返しになりますが株式のトレードを始めると2%と損切りのルールを守ることはとてもシビアです。
下落相場の時には勝てない日々が続くことと思います。
しかし、ルールを決めることで銘柄選びやチャートを覚えることが大切になってきます。
ここがポイントなのです。
金額が10万円でも100万円でもルールを決めたら確実に守ることが大切です。
株式投資のトレードで100万円の資産をひとつの銘柄に絞って投資をする人は稀だと思います。
10万円で買える銘柄を10本買っても、ひとつの銘柄が3%以上の利益が出たら売り、
2%の損失が出たら損切りするこのルールを決めたら確実に守ることが大切なのです。
「資産が120万円未満からの投資であればNISA口座を開設することをオススメします。
年利3%~の利益を得るために株式の売買を繰り返すのであれば証券会社の手数料も考えなければなりません。
そこで、手数料の安いネット証券での取引とアクティブに投資をするのであればNISA口座を開設しましょう。
https://toushi-fan.com/nisa/
NISAの解説
そこで、テクニカル分析やチャートを勉強することそして、
株式投資の銘柄選びが重要になってくるのです。
ルールを決めてしまえばすぐに株式を買うことができなくなるでしょう。
株価よりもマーケットのトレンドを観ることや会社のファンダメンタルやチャートが気になり出します。
それが株式投資のトレーダーなのです。
最後に
デール・カーネギーの著書、
「道は開ける」というポジティブシンキングについての本のなかで「ストップ・ロス・オーダー」という言葉が出てきます。
私は、株式投資では逆指値を注文と同時に出しておくことが大切なことを株式投資で学びました。
例えば、5000円で株を買うときに4500円のストップ・ロス点を設定しておく。
株価が4500円よりも下回ったらすぐに株式を売却して損切りをすることです。
しかし、デール・カーネギーはこの相場の考え方を他の悩み事にも応用するようにススメています。
人生の様々な選択のなかでもデール・カーネギーは悩みに対しても歯止めをかけておくことが必要だと言っています。
その時の損切りの考え方はこの本で学びました。
ビジネスや転職、そして友人とのつきあいにしてもここまでという線を決めておき、
決めたことを守らなかったりしたときにはやめる勇気も必要だと思います。
このストップ・ロス・オーダーがなぜ優れた知恵かと言うと、
撤退という難問に、即断すべき基準を作ってくれるからである。
意思決定の時、一番いけないのは、
何も決断せずにずるずると先延ばしにしていく事です。
それは、株式投資だけではなく、日々の選択も決断が遅くなることで、
損失を広げていくばかりではなく、何よりも自分の心理的エネルギーを消耗させ奪っていくのではないでしょうか?
そこで、あらかじめ決めておいた自分自身のルール、損切りの基準を決めておくことがとても大切です。
株式投資は、心理戦です。
決めたことを守り、
きっちりと損切りが出来る人だけがマーケットに勝てるのではないでしょうか。