何から始める?初めての投資メリット・デメリット
貯金から投資へ、テレビや雑誌、インターネットからでも投資に関する情報を多く目にするようになりました。
金融の自由化、インターネットの普及によって、
個人でも気軽に投資を行える環境が整ってきました。
手軽に投資が行える時代、
大事な資産を守り増やしていくためには「投資」が欠かせないスキルとなってきています。
「そろそろ投資を初めてみようかな」と思う、
サラリーマンや主婦に向けてどのような投資方法があるのか?
それぞれの特徴やメリットやデメリットについて解説していきたい、
そして、必要最低限の知識を身につけていただくことを目的に分かりやすく解説していきます。
目次
初めての投資インカムゲインとキャピタルゲイン
投資によって得られる収益は二つあります。
投資の利益が一体どのように上がっているのかを知って頂きたい。
ひとつは、「インカムゲイン」。
もうひとつは、「キャピタルゲイン」と呼ばれるものです。
インカムゲインは、「金利」や「配当金」による収益です。
そして、キャピタルゲインは「売買による差益」による収益を指します。
簡単に解説します。
①インカムゲインとは?
資産を保有することで得られる定期的な安定利益を指します。
保有している額や期間によって変わり、比較的少ないリスクで利益を得られます。
代表的なモノとしては、株式の配当金や債券の利息、FXのスワップポイントなどです。
株主に対する配当金や債券の期日に得られる利息、投資信託にも毎月配当金が支払われる金融商品もあります。
そして、海外の通貨を持つことで得られるスワップ金利等です。
②キャピタルゲイン「売却益」とは?
資産の売買によって生まれる収益です。
株式や不動産、為替の差を売買して利益を得ることを指します。
株式を安く買って、上がったら売ることで生まれる売買差益、
裁定取引(サヤ取り)金利や価格差で生まれる収益、アビトラージともいいます。
仮想通貨のマーケットでは取引所による価格差が大きいので海外の取引所と日本の取引所でアビトラージを行う投資家もいます。
キャピタルゲインは売買で生まれる売買差益で得るため価格変動の影響を受けます。
インカムゲインに比べリスクは高まります。その分大きな利益を狙える方法です。
投資に関して得れる収益は、
大きく分けてこの2つが存在することをまずは理解してください。
初めての投資様々な投資対象
投資の種類について解説します。
投資の初心者が初めやすい代表的なものを選んでみました。
メリット、デメリットを理解して投資の参考にして下さい。
株式投資
投資の代表格をいえば「株式投資」でしょう。株式投資とは、上場している企業の株式を保有したり、株式を売却することによって利益を得られる投資対象です。
株式を保有している期間はその企業の株主になり、利益に対する配当金を得ることができます。
また、株式を売却することによって利益を得ることができます。
株式投資のメリット
成長する会社の株式を購入することで、株価の値上がりが期待できる。
また、株式を保有することで、株主への配当、配当金を得ることができます。
株式投資をうまく行うことで、配当のインカムゲインと、株価の値上がりによるキャピタルゲインを同時に受け取ることができます。
未来の価値に投資をすることは投資の基本です。
株式投資によって情報の取り方や世の中の見方も変わっていくでしょう
株式投資のデメリット
もちろん、株式の株価は、上がることもあれば下がることもあります。
したがって保有している株価が下落すると損失、含み損を出してしまいます。
また、「配当金」が出ていた会社でも、業績の内容によっては「配当金」が出なくなることもあります。
そして、最悪は会社が倒産して上場廃止となれば持っている株式が無価値になることもあります。
債券投資
債券投資とは、誰かにお金を貸して利息として利益を得る投資です。
貸す相手が国であれば国債、企業が相手なら社債です。
金融工学の世界では様々な商品が債券かされて投資対象となりました。
投資の初心者はわからない金融商品には手を出してはいけません。
現在は、世界的に低金利時代です。
国債、社債で高い金利を得るのは難しいかもしれません。
しかし、比較的安全な運用先として人気があります。
もちろん、投資である以上、最低限のリスクはあります。
とても安全で“預けて増やす”という預金に近い感覚です。
大きなリターンは望めませんが初めての投資には向いている商品と言えます。
債券投資のメリット
「個人向け国債」なら少額からスタートできます。
「個人向け国債」は、満期まで待てば約束した利息が受け取れ、非常に安全な投資と言えます。
そして、企業が発行する「社債」は、100万円程度から投資を始めることができます。
確かに定期預金よりは利息が良いのは確かです。
現在は、企業に投資をするのは株式や社債だけではありません。
個人の商店からベンチャー企業までクラウドファンディング等もあります。
また、サラリーマンでも200万円位から企業が買えるM&Aマッチングサイトまであります。
そこで、少額から企業を応援してみるのも良いかもしれません。
しかし、証券会社で買える社債にはワラントなど先物取引もあります。
初心者は手を出してはいけない商品です。
とにかく、初心者はわからない金融商品には手を出してはいけません。
債券投資のデメリット
低金利時代です。
利益が保証されている点で、安全投資ではありますが、債権の金利が高くないため得られる利益はさほど大きくありません。
国債は、リスクを最小限に安全にじっくり増やしていきたい人に向いています。
しかし、債務不履行(デフォルト)が起こる可能性もあります。
*債券の元本が償還されなかったり、利払いができなかったりするなど、当初の約束を守れないことを「デフォルト(債務不履行)」と呼びます。
理由は様々で、会社の破たんや資金繰り難などによって起こることがあります。
企業が発行する社債はもちろんですが、国などが発行する国債でもデフォルトが起こるリスクはあります。
私は個人的には投資をするのであれば国債や社債をポートフォリオに組み入れるのは後回しだと思っています。
投資信託
投資信託というのは、私たちの代わりにプロのファンドマネージャーが運用を行う金融商品のことです。
積み立てNISAを活用してファンドに投資をするのはとてもおすすめです。
金融機関、プロに運用を任せて、そこで上がった利益の分配を受ける投資です。
様々な投資信託ファンドがありますが基本的な株式型の投資信託について説明します。
株式投資信託は大きく分けて2つのタイプがあります。
インデックスファンド型
日経平均株価やTOPIXなどの代表的な株価指数に連動して価格が変動するファンドをインデックスファンドと呼んでいます。
アクティブファンド型
インデックスファンド、日経平均株価やTOPIXなどを超えるパフォーマンスを目指すアクティブファンドに大きく分けられます。
インデックス型のリスクは中程度、アクティブ型のリスクは比較的高く、利益を大きく取ろうとすればその分リスクも上がるというものです。
国内のインデックスファンドは他の株式を取り入れたアクティブファンドに負けると言われています。
しかし、海外のインデックスファンドは長期的にはアクティブファンドを上回る利回りです。
投資信託は長期的な資産運用にはとても良いと思っています。
投資信託のメリット
少ない資金で、分散投資ができるのがメリットです。
投資信託は投資家から集めた資金を複数の投資先に分散して投資するため、比較的リスクを抑えられる効果があります。
また多くの一般投資家から資金を集めて運用するため、少額投資が可能です。
したがって初心者であっても始めやすいメリットがあります。
投資信託のデメリット
プロに任せれば必ず増やすことができるのかというと、そうとは限りません。
投資である以上、もちろん損失を被る可能性はあります。
また運用委託中は「信託報酬」という手数料がかかり出資額から差し引かれます。
最近では、積み立てNISAをかつようすれば「ノーロード」といわれる手数料がかからない投資信託もあります。
ETF (上場投資信託)
ETF(上場投資信託)とは、証券取引所に上場して売買が行われている投資信託のことを言います。
投資信託が上場しているので、通常の投資信託とは違い、
株式と同じように市場が開いている時間帯であればリアルタイムで売買することができ ます。
日経平均株価やTOPIXに連動して変動するような、
ETFであれば売買参加者も多く、いつでも取引が可能になります。
株式投資を初める時にETF から始めるのも良い方法だと思っています。
銘柄選びに苦労することなく、
国内のインデックスファンドからトレードを行うことで株式投資の知識が身に付きます。
ETFのメリット
ETFのメリットとしては、一般的な投資信託に比べ取引コストが安いことがあげられます。
また、ETFは東京証券取引所でリアルタイムで価格情報が公開されています。
あなたの買いたい価格で購入することが可能です。
そこで、ETF から株式投資を初めてのみるのはとてもおすすめです。
ETFのデメリット
一般的な投資信託は、プロに運用を任せられますが、ETFはあなたが判断して売買しなくてはなりません。
投資の判断は自己責任です。
REIT(不動産投資信託)
REIT(不動産投資信託)とは、一般投資家から資金を集め投資を行い、不動産売却益、賃料収入を投資家に分配する投資商品です。
実物不動産を証券化してそれを証券取引所で売買できるようにしたものが、REIT(不動産投資信託)です。
小額で不動産への投資が可能になり個人投資家にも人気の商品です。
REITのメリット
大量の資金をもとに多数の収益物件を保有しているため、安定した家賃収入が見込めます。
また、多数の不動産を組み入れているため、空室リスクも分散されます。
そして、REIT(不動産投資信託)は、証券を市場で売買しているため、
実物不動産とは違い「換金性」も高く売却したい時にいつでもできるというメリットがあります。
REITのデメリット
災害による建物の毀損や家賃収入の減少、売却損、金融機関からの借り入れ金利の上昇などがリスクとしては想定されます。
また、不動産市況悪化による不動産価格下落もリスクになります。
時代に左右される取引、投資ではあります。
日経225先物取引
日経225先物取引というのは、日経平均株価とういう代表的な株価指数を売買する代替取引の投資商品です。
簡単に言えば、日経平均株価を上がるか下がるかを予想し、
上がると思えば「先物買い」、下がると思えば「先物売り」という売買を行います。
現物のないレバレッジをかけた、証拠金取引という取引方法のため、
少ない資金でも大きな利益を取ることが可能ですが、
当然、リスクも高くなるので初心者は絶対に手を出してはいけません。
トレードの基本的なことをマスターしてからにして下さい。
しかし、実際に取引するかどうかは別として、取引の仕組みは知っておいて損はありません。
先物取引の仕組みを知ることは株式投資にもFX にも必ず役にたちます。
日経225先物取引のメリット
レバレッジがかかる取引ですから小さな資金で大きなリターンを得ることができます。
投資対象が一つだけなので、銘柄選びなどの必要性がないのもメリットのひとつではないでしょうか。
日経225先物のデメリット
レバレッジがかかった取引ですので、うまくいけば儲けも大きくなる反面、損失も拡大するリスクがあります。
初心者が簡単に手を出せるモノではありません。
FX(外国為替証拠金取引)
ドル、円、ポンド、ユーロなどの通貨の売買によって利益を得る取引です。
しかも、レバレッジをかけると手持ちの資金の何倍もの通貨を取引することが可能になります。
そして、スワップポイント(低い金利の通貨を売り、高い通貨を買うことで生まれた金利差)と呼ばれる、金利を得ることができます。
レバレッジをかけた取引ですが、私は初心者でもFX 取引はおすすめです。
良く、株式投資とFX どちらが良いかという話があります。
向き不向きがありますが、トレードを覚える為にはFX はとても勉強になります。
そして、株式投資よりも少ない資金で始められます。
また、株式投資のように銘柄選びで悩む必要がありません。
また、FX は時間を選ばないというメリットがあります。
株式投資は新しい情報を知ることやトレンドに興味がある人には向いていると思います。
最初の投資が仮想通貨という若い世代がたくさんいますが、仮想通貨投資を初めてFX の用語を知った人がたくさんいます。
また、FX をやっていた人はビットコインのトレードにうまくのれた人がたくさんいたと聞いています。
仮想通貨のスプレッドやボラティリティの異常に気づいている人はFX を知っている人です。
FXのメリット
高倍率のレバレッジをかけることが可能なので、少額の資金で大きな利益を狙えます。
また高金利通貨を保有することでスワップポイントを毎日受け取ることができます。
取引によってはハイリスクになります。
しかし、レバレッジを低く設定すればとても良い投資方法だと思います。
初心者でもFX 取引は勉強してやるべきです。
FXのデメリット
レバレッジによって自己資金の数十倍以上の取引ができるため、損失を出した場合は証拠金以上の金額を支払わなければならないケースがあります。
海外の追証なし、ゼロカットシステムもありますが、とにかく初心者が初めからレバレッジをいっぱいかけて取引をすることはギャンブルと一緒です。
ゆっくりと利益を出せるように学んでいきましょう。
まとめ
投資の種類は様々です。
ここで紹介したモノの他にもたくさんな投資対象、金融商品が存在します。
ネットから証券会社の開設も簡単に行えますから、取り合えず初めてみることです。
株式投資やFX 取引から始めて、トレードを勉強して理解したら先物取引にもチャレンジして下さい。