ちゃんと理解してる?投資・ギャンブル・投機の違い!!
さて、皆さんは「投資」と「ギャンブル」と「投機」の違いをちゃんと理解していますか?
何となく「利益を上げたい」「お金を増やしたい」
だけではまず投資で上手くいきません。
また、扱う金融商品によっても、
「投資的な戦略」を立てるのか?
「投機的な戦略」を立てるのか?
によって、投資する方法が大きく異なります。
そこで、今回は「投資・ギャンブル・トレードの違い」について、
もう一度おさらいしてみましょう!!
目次
投資とギャンブルの違いについて
〇投機とは
短期間に安く儲けること、チャンスに資金をかけることや価格変動の予測をもとにして一攫千金やランダムな幸運を狙うことをいいます。
乱高下の激しい仮想通貨市場に資金を一点に集中して購入する行為も投機的と言えます。
一か八かチャンスにかけることを投機と呼んでいます。
〇ギャンブルとは
チャンスに賭ける点では投機と同じですが、ギャンブルには胴元(場の主催者)がいます。
ここが投機とは異なる部分です。
ショバ代(場所代)等の高額な手数料を取っている点が異なります。
ギャンブルはこの手数料や胴元の利益を差し引いた残り分を参加者同士で争うことです。
ここがポイントです。
この残り分、つまりギャンブル参加者への利益の還元率(当選金の比率)が高ければ高いほどギャンブル性が低いと言えます。
株式投資はまず投資をして企業が倒産しないかぎりゼロにはなりません。
また、ネット証券会社の手数料はとても割安です。
還元率の比率比較
パチンコの還元率は平均85%〜90%です。
サッカーくじ 49.6%
公営競技(競馬、競艇、競輪、オートレース) 74.8%
宝くじ 45.7%
確率だけで見たときにパチンコや公営ギャンブルの還元率が高いのがわかります。
麻雀等のゲームは常に一番ではなくてもよく、
ゲームを終わらせること損切りを自分で選ぶことができるということでは還元率がとても低いと言えます。
そこで、行政が胴元となって行うギャンブル、
特に宝くじの還元率は驚くばかりの低さです。
参加者が出し合ったお金を半分以上行政が持っていってしまいます。
宝くじで当たる確率は天文学的に低い当選確率です。
よく言われるのが米びつの中の米一粒に印をした米を取る確率と宝くじは一緒です。
宝くじを並んで買う人は一生懸命に納税をしている人達です。
そう考えた時に株式投資をギャンブルとバカにして、
宝くじを買っている人達は金融リテラシーがかけているように思うのは私だけでしょうか?
私は宝くじを買うのであれば株式を購入します。
話は反れますが、
この胴元の還元率がほとんどなく胴元がいないで誰でもがトトカルチョ(予想賭博)を作れて参加することが可能になる環境が仮想通貨のブロックチェーン技術です。
その様なことを知ったのもビットコインに投資をしたことでわかったことです。
仮に金融商品の手数料が購入した瞬間に半分とられるのであれば誰が買うのでしょうか?
金融商品の世界で年利率20%を出しつづけることは不可能です。
高利貸しに近い利息です。
その20%以上が胴元に持っていかれているのです。
投資とギャンブルの違いとは
投資とは利益を得るために企業に資金を出すこと、将来の利益の為に金銭を投入することです。
自分でビジネスを行う資金や相手に資金を出すことも投資です。
そのビジネスが成長していくと、中長期的には儲けが増えることを期待します。
元手を出した人はその分の分配を受けとれることになります。
その企業が自分自身として自己投資をすることで将来利益を得ることができるようになることも株式投資の株価の値上がり益や、株主に対する配当として受け取ることと一緒です。
投資とギャンブルの違いは、
利益率や知識としての資産の増え方に違いがあります。
最初のギャンブルの還元率の話しに戻ると株式投資の還元率は107%もあります。
これはとても有名なお話です。
株式投資は1年間株式を保有した場合、
その平均的な利回りは年間あたり7%程度だと言われています。
そこで、還元率に換算すると107%ということになります。
年の初めに100万円投資していたとしたら年末には107万円になっている計算です。
この数字はジェレミー・シーゲルという投資の世界では有名な学者が、
1802年から1997年までの195年間にわたって、株式市場の平均成長率を調査した結果です。
投資と貯金の違いについて
「貯金」と「投資」は、どちらも将来に向けての資産づくりのために行います。
「貯金」は、将来のためにお金を蓄えることです。
投資と違い、どちらかといえば安全に確実に必要なときにすぐお金を引き出せる状態で保管するという意味合いが強いといえます。
手元に現金を残しておくことも大切でいざという時にとても頼りになります。
投資は、お金を増やしてくれる手段でありますが、基本的に元本を保証するモノではありません。
リスクがあります。ですから、損をする可能性もあります。
そこで元金が減らない貯金も一定の割合で大切です。
そのため、たとえば転職や急な転勤による引っ越し、
突然の病気などまとまったお金が必要になった場合、
受け取り時の資産価値が下がっていると、本来預けていた分よりもお金が少なくなってしまう恐れもあります。
そこで、損をしてしまった際のリスクをなるべく抑えるために、
当面の生活に困らない金額分は最低限手元に残しておくことが重要なのです。
貯金のデメリットを挙げるならインフレなったときに目減りしてしまうことです。
また、積み立てNISA等貯金のように投資を行える金融商品もあります。
大きなリターンは期待できませんがリスクの少ないモノもあるので活用してみてはどうでしょうか?
投資と投機の違いについて
将来的に利益を見込んで株式や不動産を購入することを投資とも投機とも呼んでいます。
簡単にリスクがあまりないモノが投資でリスクの高いモノが投機と言われています。
また、長期的資産運用を投資とするならば投機は短期的な運用を指します。
しかし、投資と投機の違いは資本に投じるか、機会に投じるかの違いです。
将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じることが投資です。
そして、投資に対して投機とは、
相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引を行うことです。
投資と投機の違いは資金をどのように使うか?
投資と思い込んで取引していても、
それは短期的に儲けようとしている投機になっていることがよくあります。
投資とトレードの違いについて
投資とは資本に投じるとするならば、
株式のデイトレードや為替のFXトレード(証拠金取引)などは、
誰かの利益がほぼ誰かの損失になる「ゼロ・サム」のゲームと言えます。
短期的に資産価格の変動の利サヤを抜くのが目的になるので投機と言えるでしょう。
FX 取引は現物のない取引です。
トレーダーは投機の対象とする資産の価値が増えるかどうかはほとんど気にしていません。
違いを簡単に説明すれば、投資というのは、価値に資金を投じる行為です。
そして、トレードというのは、価格に資金を投じる行為です。
◇企業価値に焦点を当てるのが投資です。
◇現在の株価に焦点を当てるのがトレードです。
しかし、トレーダーでも
将来的な設計を建ててトレードを行っていれば投資と言えると思います。
トレード手法を勉強することやドルからアメリカ経済を学ぶことも自己投資のひとつでもあります。
株式投資も信用取引やレバレッジを投資する資金よりもかけてしまい追証が払えなくなってしまうようであればそれは投機というよりも博打を打ってるのと変わりありません。
デイトレーダーと呼ばれる人達は自分自身のルールを決めてコツコツと利益をあげている人成功している人もいます。
投資とトレードの違いは自分が投資と思えば投資です。
将来的に資産を増やしているのであれば投資ではないでしょうか?
投資家と節約家の違いについて
投資家と節約家の違いはないのではないでしょうか?
投資と節約はイコールです。
投資家も節約家も無駄な出費はしないということです。
そのお金の使い方はそれぞれ哲学ですから一概には言えません。
お金にルーズな人、節約が出来ない人は投資で勝つことはできません。
世界的な投資家はすべて節約家と言えます。
ジェイコム株で有名になった投資家も
大きな買い物はマンションやビルですが、
食事は立ち食いそばで服装にもお金をかけずに質素な生活をしています。
有名な投資家ウォーレンバフェットも
食事はマクドナルドのハンバーガーというのは有名な話です。
投資の勉強をすることで
お金の考え方が身につき節約に繋がっていくようです。
また、ミニマリストという人達がいます。
生活を必要最低限で暮らす人達です。
元々はアメリカの富裕層の人達が始めたことだそうです。
テレビも布団もなく、
寝袋とパソコン一台あれば生活していけると言っています。
ミニマリストには定義がなく、
人によっては数枚しかない洋服にはお金をかける人や持っているスマホやPCにはお金をかける人がいます。
家賃や食費をおさえて後は投資にまわすという考え方です。
消費・浪費・投資について
お金を使うときにそれが消費なのか浪費なのか投資なのか考える必要があります。
浪費を減らして消費をおさえることができれば残りは投資や貯金に回すことができます
〇消費とは
消費とは、毎日の生活に“最低限”必要な食費、水道光熱費、生活日用品などへの支出のことです。
使ったお金が価値となることですが消費が浪費になっていないか?
そして、節約することで消費をおさえることができます。
消費は欠かせない出費ですが、定期的に見直してできるだけ減らせるようしてください。
〇浪費とは
浪費とは、必要のない無駄な支出のことです。
使ったお金が価値とならないモノです。
必要以上の贅沢や賭け事などはもちろんですが浪費が投資になるように心掛けましょう。
株式投資の本を購入することは自己投資と言えます。
しかし、漫画はどうでしょうか?
ですが漫画を読むことで仕事の効率があがるのであれば人によっては投資になるかもしれません。
自分の収入に見合っていないブランド品や高級品や車などを買ったり、多すぎる飲み会は浪費と言えます。
旅行することで知識が増えるのであれば投資ですが、呑めや歌えの散財は浪費と言えます。
浪費を減らして投資に回しましょう。
〇最後に投資についてもう一度
投資とは、将来的に資産を増やすために、現在の資産を投下することです。
将来自分の知識や能力や財産を向上させるために使う出費とします。
使ったお金よりも得られるリターンが大きいモノが投資です。
将来のために英会を学ぶことも、
月に一回美味しい物を食べモチベーションを保つなど、
使ったお金以上の見返りが後々に期待できるのであれば支出したお金も投資です。
教養を深める書籍代、人脈を築く交際費、
今ある資産を増やすための出費などは、できるだけ多くかけていって下さい。
まとめ
投資もやり方によっては投機的になり、ギャンブル性もあります。
しかし、投資を始めて勉強することでお金の知識が身につくとギャンブルのようなことはできなくなります。
株式投資をしている人がパチンコに興じていると言った話を聞いたことがありません。
また、不動産投資をしている人が有楽町の宝くじ売り場に並んでいることがあるでしょうか?
株式投資を始めることで新聞やニュースの読み方も変わってきます。
そして、お金の使い方や節約についても考えるようになっていきます。
投資をすることで他の金融商品の判断を身につけるだけでもリターンが大きいように思います。
その出費が消費なのか浪費なのか投資なのか考えてみて欲しい。