FXの移動平均線を使ったトレード手法 7つのエントリー方法
皆さんはFXのトレードする時に「移動平均線」は使ってますか?「移動平均線」は相場のトレンド状況を把握するのに大変便利なインジケーターです。今回はその移動平均線の基本的なこと、移動平均を使ったトレードのエントリーパターンをご紹介していくぜ~!
FXの移動平均線の基本を知ろう!
トレンドを簡単に把握するインジケーター「移動平均線」
まず初めに移動平均線とは何か。ここから説明していくわけだが、まずはチャートにトレンドラインを引いてみよう!!
下のチャートはドル円の4時間足チャートだ。ここに、「トレンドライン」を引いてみよう。
トレンドラインには、上昇トレンドと下降トレンドがあり、慣れてくるとこんな感じでラインを引くことができる。
それでは、次に「移動平均線」をチャートに表示させてみる。
ここでは、メタトレーダー(MT4)での画面で移動平均線(Moving Average)の表示の仕方をお伝えしよう。
まずは、「表示」―「ナビゲーター」から「ナビゲーター」のウィンドウを表示させる。
「インジケーター」-「トレンド」-「Moving Average」を選択して、チャート上に「ドラッグ」する。
パラメーターを入力する画面が出てくるが、とりあえずは、ディフォルト値の「21」でOKだ。
そうすると、こんな感じてチャート上に「移動平均線」が表示できるぞ!!
さて、ここで何か気づくことはないだろうか?
・移動平均線は「トレンド」方向を把握するインジケーター
・移動平均線は、「トレンドライン」を近似的に表示することができる。
FXの移動平均線の種類を覚えておこう
移動平均線には実は3つの種類がある。それが、
・「単純移動平均線(Simple Moving Average:SMA)」
単純移動平均線は、一定期間を対象として平均を算出する。
一般的な移動平均線とは、この単純移動平均線のことをあらわす。
・加重移動平均線(Weighted Movin Averade:WMA)」
単純移動平均よりも、直近の価格により重みづけをする。
直近の価格に対して徐々に比重(ウェイト)を置く為反応が早い。
・「指数移動平均線(Exponential Moving Average:EMA)」
単純移動平均線よりも、直近の価格に大きく重みづけをする。
加重移動平均線よりもさらに直近の価格の値動きに比重(ウェイト)を置き、過去の影響を少なくするため反応が早い。
その為、短期トレードで用いられることが多い。
一番一般的な単純移動平均線(SMA)をもう少し詳しく知ろう!
移動平均線の算出方法についてもう少し詳しく説明しておこう。
ここでは、最も一般的な、「単純移動平均線」の算出方法についてだ。
移動平均線は用いる時間足の「終値」を直近から指定の日数までの過去をさかのぼって算出される。
例えば、「5日移動単純平均線」の場合は、データ算出の5日目(A5)から見れば、A1~A5の時間足の終値で算出されることになる。
6日目になると、A2~A6 の時間足の終値で算出されていくことになっている。
つまりは、常に動いている相場のレート(価格)に対して、「終値が決まってから算出」されていくので、
刻一刻と推移するレートの動きに対して、移動平均線の動きは遅れてしまう特性があることを認識しておこう!
使いやすい移動平均線の期間はこれだ!
先程説明したように移動平均線は様々な「期間」によって自由に算出することができる。
しかし、実際にトレードを行うには、より多くのトレーダー使っている「期間」というものを知っておく必要がある。
この記事の読者の中には、トレードで勝つには、
・「特別な期間(パラメーター)設定」が必要では?と思っている方もいるかもしれない。
・または、自分のエントリーに合せて「期間」を色々いじって「聖杯」を探している方もいるかもしれない。
果たしてそんなことは本当に必要だろうか?
良く使われる5日移動平均線・20日移動平均線・75日移動平均線
トレードで勝つには、「特別な何か」を見つける必要はなく、
世界中のより多くのトレーダーが着目しているポイントを見つけるようにする方が絶対に勝ちやすい!
移動平均線にも多くのトレーダーが好き好んで使用している期間がある。
それが、
・5日移動平均線
・20日(または21日)移動平均線
・75日移動平均線
である。
5日移動平均線は「市場が開かれている1週間(平日5日間)」を区切り、
20日(または21日)移動平均線は、1ヶ月間を区切り、
75日移動平均線は、3か月間を区切り、
としての相場の動きを分析する為に多くのトレーダーが使用しているパラメーター(期間)であることを知っておこう。
移動平均線の弱点を知ろう
移動平均線にも弱点はある。そもそも移動平均線は「トレンド」を把握するインジケーターであることをお伝えした。 ということは「レンジ相場」には弱いということになる。例えば下の図を見てみよう。
FXの相場には、「トレンド相場」と「レンジ相場」がある。そして、相場はトレンド相場とレンジ相場を繰り返しながら推移していく。
そのレンジ相場では移動平均線が横ばいに推移して、ロウソク足が移動平均線を「行ったり・来たり」する傾向にある。
このレンジ相場の場合は移動平均線での相場分析は苦手としているところだ。
移動平均線のFXトレード手法7つのエントリーパターン
さて、それでは「移動平均線を使ったトレード手法 7つのエントリーパターン」を紹介していこう。
同じ移動平均線を使っても様々なエントリーのパターンがあるので自分に合ったトレード手法を確立するのに役立てて欲しい!
移動平均線のFXトレード手法①:実体抜けパターン
移動平均線を使ったトレード手法その①は、
「移動平均線に対して、ろうそく足の実体抜け」を確認してエントリーだ!
移動平均線を使ったトレード手法の中で最も「シンプル」なエントリーの手法になっている。
・移動平均線を上から下にロウソク足が抜けて、その実体が超えて確定したら売り(ショート)
・移動平均線を下から上にロウソク足が抜けて、その実体が超えて確定したら買い(ロング)
この手法では、
移動平均線の日数を少なくしたり、短い時間足を使ってしまうと、
頻繁に実体抜けを繰り返すので、「売り・買いの目線が定まりにくい」
から、注意が必要だ。
移動平均線のFXトレード手法②:反発(押し目買い)パターン
移動平均線を使ったトレード手法その②は、
「移動平均線に対して、ろうそく足が反発したら押し目買い」エントリーだ!
前提条件として、上昇トレンドが継続している時を確認して行う押し目買いエントリーだ。
・移動平均線が強く上を向いて、上昇トレンドを継続している時に、
ロウソク足が移動平均線付近に上から下に落ちてきて反発(陽線確定)したら買い(ロング)
一般的には、トレンドフォローの押し目買いを狙うエントリーパターンだ。
しかし、「押し目買い」はトレンドが強く出ている場合には、さらに継続する為有効であるが、
失敗する多くの人は「押し目買い」と思いきや「高値掴み」をしてしまっていることが実に多い。
エントリーするタイミングが、
トレンドの序盤なのか終盤なのかを見極めることができないと実は難しいのが「押し目買い」であることを伝えておこう!!
移動平均線のFXトレード手法③:反発(戻り売り)パターン
移動平均線を使ったトレード手法その③は、
「移動平均線に対して、ろうそく足が反発したら戻り売り」エントリーだ!
・移動平均線が強く下を向いて、下降トレンドを継続している時に、
ロウソク足が移動平均線付近に下から上に上がって来て反発(陰線確定)したら売り(ショート)
これは、トレンドフォローの戻り売りを狙うエントリーパターンだ。
しかし、「戻り売り」も「押し目買い」と同様に、トレンドが強く出ている場合には、さらに継続する為有効であるが、
失敗する多くの人は「戻り売り」と思いきや「安値掴み」をしてしまっていることが実に多い。
「押し目買い」同様にエントリーするタイミングが、
トレンドの序盤なのか終盤なのかを見極めることができないと実は難しいのが「戻り売り」であることを伝えておこう!!
移動平均線のFXトレード手法④:ゴールデンクロスしたら買い
移動平均線を使ったトレード手法その④は、
「2つの移動平均線がゴールデンクロスしたら買い」エントリーだ!
このFXのトレード手法は、「2つの移動平均線」を使用する。
短期移動平均線(5日、10日)など
長期移動平均線(20日・25日)など の組み合わせを用いる。
ゴールデンクロスとは、短期(上の図では5日)の移動平均線が、長期(上の図では20日)の移動平均線を、
下から上にクロス、グールデンクロスした時に買いエントリを行う手法だ。
・5日移動平均線(短期)が20日移動平均線(長期)を下から上に抜けてゴールデンクロスしたら買い(ロング)
移動平均線のFXトレード手法⑤:デッドクロスしたら売り
移動平均線を使ったトレード手法その⑤は、
「2つの移動平均線がデッドクロスしたら売り」エントリーだ!
このFXのトレード手法は、「2つの移動平均線」を使用する。
短期移動平均線(5日、10日)など
長期移動平均線(20日・25日)など の組み合わせを用いる。
デッドクロスとは、短期(上の図では5日)の移動平均線が、長期(上の図では20日)の移動平均線を、
上から下にクロス、デッドクロスした時に売りエントリを行う手法だ。
・5日移動平均線(短期)が20日移動平均線(長期)を上から下にに抜けてデッドクロスしたら売り(ショート)
移動平均線のFXトレード手法⑥:パーフェクトオーダー
移動平均線を使ったトレード手法その⑥は、
「3つの移動平均線がパーフェクトオーダーしたら」エントリーだ!
このFXのトレード手法は、「3つの移動平均線」を使用する。
短期移動平均線(5日、10日)など
中期移動平均線(20日・25日)など
中期移動平均線(75日)など の組み合わせを用いる。
エントリーのタイミングは基本、短期(上の図では5日)と中期(上の図では20日)の移動平均線が、
「ゴールデンクロス」や「デッドクロス」した時に、買い・売りのエントリを行う手法だ。
先程の2本の移動平均線を使ったときの違いは、長期移動平均線(上の図では75日)の条件をさらに加える。
その為、一般的には「パーフェクトオーダー」と呼ばれ、全ての条件がそろった場合にエントリーということになる。
・5日移動平均線(短期)が20日移動平均線(長期)を上から下にに抜けてデッドクロスしたら売り(ショート)
移動平均線のFXトレード手法⑦:角度がある時の通過タイミングでエントリー
移動平均線を使ったトレード手法その⑦は、
「短期の移動平均線が角度あるときに通過したタイミングで」エントリーだ!
このFXのトレード手法は、「反射神経が求められる高度なテクニックだ」
基本的には、短期移動平均線(5日)と長期移動平均線(25日)などを使用する。
まずは、2つの移動平均線がゴールデンクロス、またはデッドクロスしている状態まで待つ。
そして、買いの場合は、5日移動平均線の「角度が上向き」の時に、ろうそく足が移動平均線を下から上に通過するときに タイミングよくエントリーするものだ。
・5日移動平均線(短期)の「角度が上向き」で、ロウソク足が移動平均線を「下から上に通過するタイミング」で「買い」。
・5日移動平均線(短期)の「角度が下向き」で、ロウソク足が移動平均線を「上から下に通過するタイミング」で「売り」。
移動平均線のFXトレード手法:いっしーの使用している手法
さて、ここまで様々な移動平均線を使ったFXのトレード手法をお伝えしてきた。
じゃ、いっしーは普段のトレードでどれ使ってるの?ということが気になる人もいるはず
(たぶん・・・・)”(-“”-)”
その答えは・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
「どれも使ってません」・・・・(笑)
正確には、
移動平均線のロジックをエントリーの
最大根拠としては使ってません!!
もう少し説明すると、
エントリー根拠の条件を見ていく場合に、
「移動平均線はあくまで過去数日間の終値から平均を算出したもので形成」
されていくものであるからして、
エントリー条件としては遅い・・・
ということだ(^^)/
もっと言うと、
上の各エントリー条件が成立する以前に、
既にエントリーしてしまっている!!
というわけですね(^^)/
ただ、移動平均線のトレード手法①:実体抜けパターンについては結構着目していたりするのだ!!
このブログ内で随所に言っているように、FXトレードで勝つ為の基本は、
「安い所で買って、高い所で売る!!」これが必須。
しかし、FXで負ける多くのトレーダーは、「安い所で売って、高い所で買っている」・・・
いわいる、「高値掴み、安値掴み」というやつだ!!
今回紹介した手法の中で、私が思う、「高値掴み・安値掴み」をしてしまいやすい手法を順番に並べてみた。
というわけで、普段のトレードには、
移動平均線のトレード手法①:実体抜けパターンについては着目しているわけですな!!
まとめ
移動平均線をつかった7つのトレード手法はいかがだっただろうか?FXのインジケーターの中でも、移動平均線は多くのトレーダーが使用している分析ツールであることは間違いない。
だからこそあまり複雑にパラメーターを変更するよりも、5日、25日、75日などのメジャーな日数を使用するのが望ましい。
しかし、あくまで過去数日間の「平均値」であるからして、
実際の相場の動きに足しては遅れて形成してしまうことを是非とも理解しておいて欲しい。
いっしーの現在のトレードでは、あまり移動平均線をエントリーの根拠にしていないが、FXの初心者さんや「トレンドライン」を引くことが苦手な方によっては強力な武器になると思うので、各トレード手法のメリット・デメリットを理解してトレードに役立てて頂ければ幸いだ!
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