そうだったのか!FXでボリンジャーバンドの「勝てる」使い方
さて、皆さんはFXのトレードを行う時に、「ボリンジャーバンド」は使ってますか?そして、本来の「ボリンジャーバンドの正しい使い方」を知ってますか?
ボリンジャーバンドは「順張り」「レンジ取り」「逆張り」と非常に様々さな場面で使える優れたインジケーターだ。
今回は、私、いっしーも日々のトレードで実践で使っている「勝てる」ボリンジャーバンドの使い方を紹介していくぜ~!!
ボリンジャーバンドとは?まずは基本を知ろう
ジョン・ボリンジャーさんの教え 正しいボリンジャーバンドの見方
世間一般では多くの方が、「ボリンジャーバンド」は「逆張り」に使うインジケーターっしょ。と思っている人の方が多いと思う。
まあ、使い方として悪くないのだけども、それでは、ボリンジャーバンドの考案者、「ジョン・ボリンジャーさん」が泣いている・・。
ということで、先ずは、ジョン・ボリンジャーさんの提唱する、本来の使い方から説明しよう!
まず、ボリンジャーバンドは、中央の「移動平均線」から外側にいくにつれて、±1σ→±2σ→±3σというバンドが形成されていく。ここで、σは「シグマ」と呼ぶことを覚えておこう!さて、ここで「σ:シグマ」とは「標準偏差」を表すものでもある。統計学的には、
±1σ:68.3%
±2σ:95.5%
±3σ:99.7% でこの範囲に収まるものとされている。
ということは、+2σや+3σから「売り」、-2σや-3σから「買い」を仕掛けたら、 95%以上の確率で勝てるやんけ~!!
と思う人が多くいて、ボリンジャーバンドは逆張りに使うインジケーターだ!と思って使っている人は多いと思う。
しかし、この標準偏差は、工場の作業ラインなどで部品を製造している際に、
「ものすごい程度の悪い不良品の出る確率」を管理する時などでは結構重宝されるわけだが、
この考えを、そのまま「相場」に適応できるほどトレードは甘くない!!
むしろ、このボリンジャーバンドの開発者、ジョン・ボリンジャーさんは、「順張り」での分析方法を唱えている。
それが、「スクイーズ(収縮)」からの「エクスパンション(拡大)とボリバンウォーク」だ。
・スクイーズとは、方向感間の無いレンジ相場を表し、中央の移動平均線は横向き、
各バンドの幅は狭くなっている状態を表す。
・このスクイーズから、±1σ~±2σに沿って、エクスパンション(拡大)していくとき、これを「ボリバンウォーク」とも呼ばれ、「トレンドが転換し継続」していくと認識できる。
ボリンジャーバンドの設定
さて、では実際に「ボリンジャーバンド」をチャートに表示させてみよう!
ここでは、メタトレーダー(MT4)での画面でボリンジャーバンド(Bollinger Bands)の表示の仕方をお伝えしよう。
まずは、「表示」―「ナビゲーター」から「ナビゲーター」のウィンドウを表示させる。
「インジケーター」-「トレンド」-「Bollinger Bands」を選択して、チャート上に「ドラッグ」する。
パラメーターを入力する画面が出てくるが、とりあえずは、ディフォルト値の「21」でOKだ。
さらに、他のバンドを出したいときは、もう一度ドラッグする作業を行えば、一つのチャートにボリンジャーバンドを重ねることができる!
ボリンジャーバンドの期間
続いては、ボリンジャーバンドの期間について説明しよう。
よくインジケーターのパラメーター(数値)に興味ある人は、「何とか秘密の勝てる数値(聖杯)」があるんじゃなかろうかと色々数値をいじりたがる・・・。
果たしてそんな「魔法のパラメーター」なんであるのだろうか(笑)
FXで勝てていない人ほど、
「オリジナル」や「複雑なもの」、「計算しつくされたもの」、「マニアックなもの」でないと「勝てない」と思っている傾向が強い。
しかし、その考え方は「全く逆!!」だと思う。
トレードで勝つ為に必要なことは、「世界中のトレーダーが意識している場所」を探すこと。
つまりは、多くの人が使っている「期間」そのものを「そのまま使う」方が賢いと思うぞ。
MT4でのボリンジャーバンドの場合、「期間」のディフォルトは「21」になっていると思う。
設定期間の「21」は、過去21日間のデータから算出していることになる。まずは、この期間を使ってFXトレードを組み立ててみよう!
ボリンジャーバンドを使ったFXトレード手法 4つ
さて、ここからは実際のFXのチャートを使って、ボリンジャーバンドを使った主なトレード手法4つを紹介しよう!
ボリンジャーバンドの使い方① バンドウォークを狙った順張りトレード手法
ボリンジャーバンドの使い方その①は、バンドのエクスパンション(拡大)を狙た順張りトレード手法だ。
先程も紹介したが、ボリンジャーバンドの開発者、ジョン・ボリンジャーさんが提唱する。レンジ相場(スクイーズ)からのエクスパンションを狙って、「トレンドの転換・継続を狙う」FXのトレード手法となる。
これから紹介していく手法の中で使うパラメーターは、移動平均線は「21」、バンドは「2σ」の一番オーソドックスなもので十分だろう。
というもの、1σなら頻繁に「タッチ」したと思ったら、抜けたり・戻ったりでの「騙し」が多くなり、
逆に3σを使うと、よほど「荒れた相場」の時しかここまで来ないじゃん・・・ってなるから、
バランスの良い2σを使うわけだ!
ボリンジャーバンドを使ったトレード手法の中での「開発者の提唱する本来の」エントリーの手法になっている。
本来は、ホントの「レンジ相場」が続いている状態、(ボリンジャーバンドの正しい見方の図の方)からのトレンドの発生を狙うものだが、少し応用を入れると、上の図のように、
トレンドが継続中のなかで、「一旦の戻り」からの「再上昇」や、「トレンドの切り替わり」も狙うことができる。
・スクイーズ(レンジ相場)、から+2σを抜けて、バンドがエクスパンションしたら、買い(ロング)
・スクイーズ(レンジ相場)、から-2σを抜けて、バンドがエクスパンションしたら、売り(ショート)
ボリンジャーバンドの使い方② レンジ取りトレード手法
ボリンジャーバンドの使い方その②は、レンジ相場における、2σからの反転を狙ったレンジ取りFXトレード手法だ!
ここでの前提は、ボリンジャーバンドのミドルバンドである「移動平均線」が横方向に行ったり・来たりしながら推移している
「レンジ相場」である必要がある。
相場の動きが余りにも無い状態「小さくバンドが収縮」しているときは、あまり利益が乗らないし、利益が出てもタイミング良く決済しないと、すぐに乗った利益が無くなってしまうから、「動きの無い相場(凪・ちゃぶいつきとも言われる)」と「レンジ相場」を見分けるようにしよう!
・ある程度値幅(ボラティリティー)のあるレンジ相場で、+2σをタッチしたら、ショート(売り)
・ある程度値幅(ボラティリティー)のあるレンジ相場で、-2σをタッチしたら、ロング(買い)
ボリンジャーバンドの使い方③ スペースを狙った順張りトレード手法
ボリンジャーバンドの使い方その③は、スペースを狙った順張りFXトレード手法だ。
ここからは少し応用編となる。まずは、「スペース」とは?。ここで言う「スペース」とは、「まだまだ値が動く余地」を意味する。
相場の動き方として、ボリンジャーバンドを軸に分析すると、
●1つ目は、「ボリンジャーバンド」に沿って動く特性。
●2つ目は、ミドルバンドまで戻って来た場合、再度±2σバンドまで「値が動こうとする特性」。
●3つ目は、先程の逆で、±2σまで延びた相場は、「ミドルバンドまで戻そうとする特性」
がある。
ここでは、2つ目のミドルバンドまで戻って来た場合、再度±2σバンドまで「値が動こうとする特性」を狙うトレードだ!。
・上昇トレンド中に、ミドルバンド付近から+2σまでのスペース(値幅)を見つけ、買う(ロング)
・下降トレンド中に、ミドルバンド付近から-2σまでのスペース(値幅)を見つけ、売る(ショート)
ボリンジャーバンドの使い方④ 収束を狙ったFXトレード手法
ボリンジャーバンドの使い方その④は、スペースを狙った逆張りFXトレード手法だ。
先程の、3つ目の相場の特性、±2σまで延びた相場は、「ミドルバンドまで戻そうとする特性」を利用した逆張りの使い方だ。
基本的に相場は一方向に永遠に動き続けることは無い。
どんなショック相場であろうとも、ある程度値が動けば、必ず「戻って来る」特性がある。
つまり、必ず「波(波形)」を作りながら進んでいく。だからこそトレードは「波」を捉える感覚が重要だ。
ここでは、一旦出た動きが戻ろうとするタイミングを「2σバンドの閉じ」をきっかけにトレードする。
・上昇トレンド中に、+2σバンドの「閉じ」を見つけたタイミングで、+2σから売る(ショート)
・下降トレンド中に、-2σバンドの「閉じ」を見つけたタイミングで、-2σから買う(ロング)
ボリンジャーバンドの欠点
ここまでブログを読んで頂いた方の中には、上のチャート図を見て、これだけ「2σバンド」の中で価格が推移するなら、
単純に+2σから「売り」、-2σから「買い」を仕掛けたらFXなんて楽勝じゃん!と思うようになってる方もいるかもしれない。
「順張り」も「逆張り」にも使えるなら、「売り」と「買い」の両方で攻めたらどこからでも勝てる!万能なインジケーター、とと思っているかもしれない・・・
しかし、ボリンジャーバンドにも「欠点」はある。
確かに、「過去の止まったチャート」で検証してみると、ボリンジャーバンドの-2σから+2σの間でレートが推移していることが見て分かると思う。しかし、実際動いている相場では、このボリンジャーバンドも同時に動いていることを認識しよう。
つまりは、「止まった過去チャート」で2σにタッチしたように見える場所でも、実際のリアル相場の動きでは、2σに「タッチせずに」レートが戻ったりしてどの「タイミングでエントリー?」となる「欠点」も多くある。
また、同じ2σからのエントリー方法が、「買い」OR「売り」の選択ができる為、トレンド中で順張りしているはずなのに、
「高値づかみ」や「安値づかみ」をしてしまう欠点や、
レンジの上下からエントリーしたつもりが、ブレイクポイントで逆方向にエントリーしてしまうという「欠点」もあることを覚えておこう。
いっしーが使うボリンジャーバンドの「勝てる」トレード手法
それでは、最後に私、いっしーが普段のトレードに取り入れているボリンジャーバンドのトレード手法を説明しておこう!
それは、先程紹介した4つの方法の中からは
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「やっぱり、使ってません」・・・・((笑))
またそのパターンかよ~って思わなかった人はこっちも見てね(^^)/
FXの移動平均線を使ったトレード手法 7つのエントリー
とは言うものの、「ボリンジャーバンド」は「移動平均線」に比べて実は良く使っていたりする。
我々の運営するFXスクールのトレードのコンセプトは、今まで色々なところで書いてきた通り、
「高い所で売る」「安い所で買う」が鉄則!
そして、「相場の頭から獲ってやれ!!」
だっ。
この考えからすると、このボリンジャーバンドはとてもロジックに合致するインジケータでもある。
最近での私、いっしーのデイトレード(2017 7/13~18)でのドル円でのトレード内容がコレ↓
先程、上の方で書いた、ボリンジャーバンドからの相場の特性・・・実は、もう1つある!
●1つ目は、「ボリンジャーバンド」に沿って動く特性。
●2つ目は、ミドルバンドまで戻って来た場合、再度±2σバンドまで「値が動こうとする特性」。
●3つ目は、先程の逆で、±2σまで延びた相場は、「ミドルバンドまで戻そうとする特性」
そして、
●4つ目は、「トレンド相場であっても、-2σから+2σの間を推移する特性」
この特性を利用すると、利益が大きく伸びるトレンド相場の「頭から獲っていける!」わけだ。
一つ断っておくが、
我々は「ボリンジャーバンドの条件を頼りにトレードしているわけではない!」
基本は、ライン分析があって、相場の原則である、「高い所で売る」「安い所で買う」を狙っていくと、
結果的にボリンジャーバンドの「2σ」と合致していることが多いということだ。。
まとめ
さて、「そうだったのか!FXでボリンジャーバンドの「勝てる」使い方はいかがだっただろうか?
ボリンジャーバンドは「順張り」「逆張り」「レンジ取り」と様々な局面で使用できるインジケーターだ。
しかし、あくまでインジケーターである為、実際の相場の動きよりも遅く追従したり、止まっている過去チャートと実際の動くリアル相場では、使いやすさが全然異なってくるものだ。
あまりインジケーターに振り回さるのではなく、しっかりと戦略を持ってトレードすることが最終的に「勝ち続ける為に」必要なことであることをぜひ理解しておこう!!
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