FXスキャルピングは初心者では勝てない?勝ち方のテクニック・手法を紹介!
皆さんスキャルピングトレードでしたことがありますか?
私も月に80回ほどトレードしていた時期もありました。
でも、実はスキャルピングは、
デイトレード、スイングトレードに比べて一番難しく「勝てない」と悩むトレード手法でもあります。
今回は、それでもスキャルピングを続けたい方への、「勝ち方やテクニック・手法のコツをお伝えします。
<この記事を読んで分かること>
・スキャルピングトレードで初心者が「勝てない」「勝ちにくい」理由がわかる!
・我々がスキャルピングをする時に意識している勝てるコツがわかる!
・スキャルピングを続けるか、手法を見直すかのきっかけになる!?
目次
スキャルピングが初心者に勝てない・難しい理由
スキャルピングに求める理想をシミュレーション!
これからFXを始めようとする人や、既にFXをしている人の中で、「FXをやるならスキャルピングだぜ!」と思っている方も多いと思います。
しかし、FXのトレード手法の中で、デイトレード・スイングトレードに比べて、
実は「スキャルピングトレード」は初心者には難しい手法であることをまずは理解しておこう。
スキャルピングトレードとは
スキャルピングトレードとは、一般的には短期の時間足、
例えば、5分足とか、1分足を使って、1日に何回もトレード回数を重ねる手法を言う。
そして、エントリーしてから決済までのポジションを保有する時間も短く、
損切幅(ロスカット)も小さくして繰り返してトレードする為、同じ資金量であれば、
1トレード当たりのロット(ポジション量)が大きくできるため、
「少額な資金でも大きく稼げる!」というイメージを持っている方が非常に多いわけである。
そしてまた、
・1日の中で、エントリーチャンスが沢山ある!
・チャートに張り付かなくてもできる!
ということから、
会社帰りの帰宅後の空いた時間でパッとトレードができる!?ということで人気があるのがスキャルピングだ。
では、ここでもっとスキャルピングに対して妄想してみよう(笑)。
手元に50万円にトレード資金があったとする。
この時に、損切は▼2万円と固定して、
スキャルピングでは1日2~3回程度にトレード、
デイトレード・スイングトレードでは、1日1~2回でトレード
そして、勝率を50%台、利益確定は損切幅の1.5倍~2倍(リスクリワード)で、
1ヶ月にトレードをシミュレーションしてみたのが下の図↓。
なんと、同じトレード資金50万円で開始して、1ヶ月経つと
●スキャルピングは、100万円の利益! 月利で200%
●一方、デイトレ・スイングの方は、たったの12万円 月利で24%・・
これを知ったあなたは、どう思いますか?
やっぱり、FXは「スキャルピングだぜ!」と思うと思います。
で・す・が・・・、そこには大きな落とし穴がある!!!
ということをここでは覚えておいてくださいね((笑))
と思うのは誰しもが通る道だ(笑)
アンケートからもスキャルピングで「勝てない」の現実が浮き彫り
さて、実際にさっきのような理想を抱いていざスキャルピングをしてみたものの、勝てない・・という事になる人がホントに多いのが実情。。
我々は、運営するFXスクールを運営している為、
数多くの方々と無料セミナーや面談で個別にお会いする機会が多い。
その中で、ほとんどの方が「スキャルピングで勝てない」という状況にあるのがよくわかる。
下記は我々のFXスクールの無料セミナーでお会いした方々のアンケート一部↓
FXのスキャルピングトレードをしていて、勝てない人のほとんどがその要因として、
「ポジポジ病」を上げており、
最終的には、「コツコツドカーン」で負ける。。勝てない。ということになってしまっている。
これが多くのスキャルピングをしているトレーダーの現実だろう!
勿論、中にはスキャルピングで素晴らしい成績を出せる人もいるわけで、
スキャルピングが悪いわけではなく、FXの初心者や上手く勝てない人にとって「スキャルピングは難しい」ということを理解しておいてほしい。
「ポジポジ病」&「コツコツドカーン」・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
その多くの方がスキャルピングで「ポジポジ病」で悩んでいるぞ!
何故?!スキャルピングが巷で流行っている理由
では、何故スキャルピングでは「勝てない」・「勝ちにくい」という現状があるのに、こんないスキャルピングに取り組む人が多いのだろうか?
それは、巷にある「FX商材」と「証券会社」の陰謀!?にあるのではないだろうか?
FXのトレードをするには、必ずどこかのFX証券会社で取引する必要がある。
そして、我々トレーダーは、1トレードごとにスプレットという手数料を支払ってトレードしている。
昔は、例えばドル円のスプレットは国内でも1.5~2.0銭(PIPS)程度あったわけだが、
昨今の低スプレット競争のあおりで、0.3~0.5銭(PIPS)というような感じが当たり前になって来ている。
そしてこのスプレットは、FX業者にとっての利益である!!
↑もっと裏を言うと、FX業者の利益は他にもあるのだがここでは伏せておこう( ̄▽ ̄)
つまり、業者にとっては、スプレットが小さくなってきた分、「トレード回数」を増やして欲しい!
その結果、トレード回数が多くなる「スキャルピング商材」を扱う業者とタイアップして、
多くの人が「スキャルピング」でトレードして回数をこなしてほしい!!
どんどん皆さんに「ポジポジ病」になってもらいたい!!
というわけだ・・・・。
1分足スキャルピングとか流行っているけども・・・
FXで勝てない人の多くは、トレードする時間足をドンドン小さくして見ていく傾向にある。
日足⇒4時間足⇒1時間足⇒15分足⇒5分足⇒1分足・・・
たいての証券会社では1分足が一番小さい足(もっと小さいのはあるにはあるが・・・)なので、
「1分足のスキャルピングトレード手法」なるもののFX商材の中には多く存在する。
そして、そのエントリーのサイン通りにトレードすれば勝てるような気になるのだが、
現実はそんなに甘くはない・・・。
実際に1分足のチャートを見てみよう!↓
世界中の為替に関わる人たち、つまりはトレーダー以外の貿易実需、銀行ディラー、政府などが見ているあろう「日足」からすると、
FXの1分足のスキャルピング商材で、インジケータやチャート分析している世界というのは、
単なるヒゲだけの部分の動きでしかない場合もあるということを認識しておこう。
その中でいくら、相場を分析していったところで、「相場のノイズ(ブレ)」の中でやられてしますのがオチである。
1分足スキャルピングで「トレード回数を重ねていくことの「難しさ、無意味さ」はもうおわかりだろう(^^)/
FXスキャルピングテクニック・手法よりも大事な我々が意識している7つの項目
ここまで、スキャルピングの難しさをお伝えしてきたわけだが、いっしー達もスキャルピングをしないかというとそうではない。
スキャルピングは高度なトレード技術が必要であることを前提に、
我々がスキャルピングをする時に行っている勝つための「テクニック」「手法」をお伝えしていこう!
FXのスキャルピングで勝つためには、実は、
・ロジックや手法がどう?とか
・インジケーターのパラメターがどう?とか、
・ラインの引き方とか、
・損切の位置がどう・・・・
とか、言うような、「テクニック・手法」よりももっと重要なことがあります。
それは、「事前準備」です!!
スキャルピングのような短期足のトレードほど、
目まぐるしく変化する時間足の相場に対応していく為、準備が必要です。
①ボラティリティーの把握
トレードする通貨ペアの「ボラティリティー」は把握していますか?
ここで把握しておきたいボラティリティー(値幅)は、日足の「高値」と「安値」の差から算出するものだ。
これをスキャルピングをするのであれば、直近の1ヶ月くらいのボラティリティーの調査をする。
実際、2017年11/17日現在での直近30日の各通貨ペアの平均を調査したものだ。
ドル円:67PIPS
ユーロドル:62PIPS
ユーロ円:84PIPS
ポンド円:113PIPS
が主な通貨ペアの日足ボラティリティーの平均となっている。
これらを把握しておくと、1日でどの通貨ペアがどの程度の値幅で動いているのかがわかる。
これを継続的に調査していくと、
これからスキャルピングトレードをしようとする通貨ペアでどのくらいの値動きが期待できるかがが分かってくる。
FXのスキャルピングの手法やテクニックよりもまずは、扱う通貨のボラティリティーはどの程度あるのかをしっかり把握してトレードするのがまずは大切だ。
②時間帯
FXの市場には、
オセアニア時間
東京時間
ロンドン時間
ニューヨーク時間
が主な市場となっている。
時間帯とは主に、FX、株式市場の時間帯だ。(下記は夏時間で表記 冬時間は1時間遅らせて下さい)
9:00 | 東京株式市場の開始 |
15:00 | 東京株式終了 |
16:00 | 欧州株式市場開始 |
17:30~ | 英国 指標発表 |
18:30~ | 欧州 指標発表 |
21:00 | ニューヨーク市場開始 |
21:30~ | ニューヨーク 指標発表 |
22:30 | ニューヨーク株式開始 |
24:00 | ロンドンフィックス、欧州株式終了 |
5:00 | ニューヨーク株式終了 |
そして、それらの市場は、時間帯ごとの動きの特性は大きく異なる。
スキャルピングする時には、
特に「時間帯の節目」はエントリーを控えるのか?それともポジションを持ち越すのかの判断が必要になるし、
自分が使う、スキャルピングトレードの手法やロジックは
その時間帯に最も適しているのかを把握しておくことが需要だ。
スキャルピングで勝てないのは、インジケーターのサインをすべて鵜呑みにしてしまうからだ!
そのエントリーのサインから、「どれを選択して、どれを見送るか?」のテクニックが勝つためには必要である。
それぞれの時間帯の特性・詳細については、こちらの記事に書いてあるので参考にしてほしい
デイトレードでカモ(勝てない)になる人の手法!【20の共通点】
③指標発表
先程の時間帯の中で特に重要なのが「指標発表」である。
デイトレードやスイングトレードの場合は、ロスカット幅にある程度の余裕を持たせてトレードする為、
「雇用統計」や「政策金利」などの大きな指標発表、要人発言しかあまり気にしなくて良い。
しかし、数PIPSで決済と損切を行うスキャルピングは、
日常的な指標発表でも影響を及ぼしてしまう。
その為、何時に、どのような指標があるかを全て把握しておく必要がある!
指標時間については、この方のブログをおすすめしておこう!。
同じスキャルピングの手法でも、指標発表に前と後では優位性が全く変わってくる。
スキャルピングで勝ち続けるためには、全てにエントリーするのではなく、これそ!というポイントに絞ってエントリーするのがスキャルピングのコツである。
④通貨ペア選定
FXのスキャルピングをして「勝てない」という人は、どのように通貨ペアの選定をしているだろうか?
何とななく、
・この通貨ペアが好きだから。。
・この通貨ペアは値動きあって稼げそうだから
とかの理由で選んでいないだろうか?
スキャルピングでトレードするコツは、
トレードする通貨ペアを数種類の中から、今トレードするのに適している通貨を取捨選択する!ことにある。
その取捨選択のポイントは、最初に把握している「ボラティリティー」である。
直近の1日のボラティリティー平均に対して、
・トレードしようとする「今」まで相場が今日はどのくらい動いてきているのか?
・平均のボラティリティーに対して、極端に小さい状態で推移しているのか?
を確認する。
特に、スキャルピングの場合は「直近の値動きの勢いに乗る」または、
急激に動いたものに対して、「逆張りする」
のがスキャルピングで勝つコツなので、
その動きに通貨ペアを数種類から選び、あとはエントリータイミングを待ちかまえるのがポイントだ!
しかし、スキャルピングは、初心者にとっては難しいトレード手法である。
下の記事では、初心者におすすめの通貨ぺアの選び方のコツを書いてあるのでぜひ読んで欲しい。
FX通貨ペアの選び方 初心者にもおすすめの4つの通貨ペアとは
⑤1日の相場の流れ
FXのスキャルピングは手法が大事と思われるかもしれないが、手法よりも大事なものがある。
それは、先程のボラティリティーとも関連するところではあるが、
「トレードを始める段階までの1日の相場の流れ」
である。
例えば、直近の日足のボラティリティーが60PIPSの通貨でトレードを今からするとする。
そして、そのトレードをする時間がNY時間の間としよう。
その時点での1日の値動きで既に「65PIPS」程値動きが出ている場合を想定する。
あなたが持っているスキャルピングの手法は10PIPSを狙いにいく「順張り手法」
さて、あなたはここからその手法でスキャルピングをしますか?
勿論その時の相場の勢いにもよるのだが、
我々は、この状況では「順張り」トレードはしない!
むしろ、1日のボラティリティーができたっと考えて、
この時点からの「逆張り」を仕掛けていく!
選択をとることの方が多い。
スキャルピング手法のコツは、ロジックの条件がそろうことではなく、
今、相場にある、最適なロジックは何か?
を考えることにあることをお伝えしてこう!!
もっと詳しくFXトレードの勉強法について知りたい人はこちらの記事も読んで欲しい!
本気で勝ちたい人の「FX勉強法」月20万稼ぐまでの具体的方法
今は「順張り」「逆張り」どっちが優位性あるか判断することがとても大事!
⓺エントリータイミングまで待つ
5分足などので短期足でトレードするスキャルピングの手法だから、
会社から帰ってきて、自分が「相場を見ている間はいつでもエントリーできる!」
と思っている人が多いと思うが、相場はそんなに都合の良いものではない!!
むしろ、スキャルピングのような、短期足になればなるほど、
「チャートに張り付いて、相場をウォッチして、
ここぞ!というタイミングでエントリー」していかないとまず勝てない!
逆に時間足を長くする、デイトレード・スイングトレード程、
チャートに張り付く必要はなく、いつでもエントリーすることができることを覚えておこう!
⑦決済は迷わず瞬時に判断
FXのトレード手法全般に言えることだが、トレードで一番難しいのは、
エントリーでも、損切り(ロスカット)でもなく、「利益確定(決済)」だ。
特にスキャルピングは、一瞬の判断の遅れで、「利益が損失に変わる」ことが非常に多い。
エントリーもチャンスが来るまでじっとチャートを見て待つ、
決済もあらかじめ利益確定する場所を決めていてその条件になったら迷わず決済する!
この瞬時の判断を延々と繰り返していけるトレーダーでないとスキャルピングで勝ちづつけることは難しい。
また、スキャルピングはこの「リズム」で勝っていく要素が強いので、
ひとたびリズムか狂えば「負けが連発する負のスパイラル!」に陥ってしまう!
スキャルピングで回数をこなしていくのは、かなりメンタル負荷が高いことを心得ておこう!!
まとめ
さて、「FXスキャルピングは初心者では勝てない?勝ち方のテクニック・手法を紹介!」はいかがだったろうか?
FXのスキャルピングで勝つコツ・手法をお伝えしてきた。
FXをやっているトレーダーであれば、スキャルピングは多くの人が取り組みたい手法ではあると思う。
しかし、巷の情報にあるような甘い話はなく、
スキャルピングは数あるトレード手法に中でもかなり熟練の技術が必要なトレード手法であることをぜひ理解して取り組んでいって欲しい。