投資信託やインデックスファンドの出口戦略の考え方
積立てNISAやiDeCo の登場で投資信託やインデックスファンドがとてもサラリーマンや主婦の間で人気です。
しかし、毎月積立てていくだけの簡単な投資方法ですが、いつファンドを売却すれば良いのか?
また、将来的に出口をどうすれば良いのか、そんな声をよく聞きます。
株式はいつ売れば良いのかという疑問は投資家の悩みのひとつです。
インデックスファンドの買い方については詳しく紹介されているblogも多いのですが、
売り方について説明されているblogはあまりありません。
目標金額と期間を決めて投資信託やインデックスファンドやETF を始めたものの、
いつ、どのタイミングでどうやって売ればいいの悩ましい所だと思います。
これが投資信託やインデックスファンドのような長期的な投資の場合は出口戦略が一番難しいと言われています。
投資信託やインデックスファンドの利益確定のタイミングはいつなのか?
そして、出口戦略の決め方を考えていきたいと思います。
投資家達の様々な意見
まず、何のためにインデックスファンドに投資をするのか?
何かまとまった金額のものを購入するのであれば、
それを実行するタイミングで必要な額、
または全額を売却して使えばいいと思います。
しかし、老後資金の場合はそうはいきません。
何か決まったモノを購入するための資金作りとかではなくて、
老後に備えた資産形成のためにインデックスファンドに投資をしているのであれば退職するまで売らないという意見がありました。
また、インデックスファンドは毎月決まった金額を投資しているのだから、
時期をずらして毎月購入しているのと同様にインデックスファンドの売却も一括ではなく、
必要な分だけ時期をずらして売却(解約)していくという意見もあります。
この方法は少しずつリスク資産を切り崩していくために絶妙な高値で売り抜けることはできませんが、
逆に極端な下落時に全売却することもなくなりますから、
リスクヘッジにもなる売り方のひとつの方法と言えます。
必要になった時に必要な分だけ*アセットアロケーション(分散投資)を考えて取り崩していくというシンプルな意見もありました。
絶対に儲かる投資方法はないのだからその時に損をしても長期的にみたら同じという考え方もあります。
*アセットアロケーション とは、簡単に言えば分散投資のことです。
株とか債券とか、あらゆる資産に分散投資して、
長期間の投資で高リターン低リスクを狙います。
投資の世界で言う「卵は1つのカゴに盛るな」という有名な言葉です。
そして、最後までファンドを売らないという人もいました。
人生の最後までインデックスファンド投資を続けて、
死亡するときにはその財産を相続するカタチで残すという人もいます。
つまり、人生の生きている最後までインデックスファンド投資を続けるという計画です。
大半の人は、所得があるうちは資産を積み上げていき、
所得が減少すれば積立て額も減っていくのだから
ファンドや資産を取り崩していくというカタチではないでしょうか?
ひとつの例として、退職後の人生を一区切りにして、
前半は運用しながら定率取り崩していき、
後半は運用をしないで定額を取り崩していく良い方法だと思います。
投資信託やETF の中には配当金が出るモノもあるでしょう。
投資した金額の元金は残しながら、長期投資で利益が出た部分だけ日本円にしていくという方法もあると思います。
売るタイミング利益確定のタイミングは
インデックスファンドに限らず、
株式や仮想通貨でも買うタイミングよりも売るタイミングの方がはるかに難しいと言えます。
何故なら、それは目標金額がなく儲かるだろうと投資を始めるからなのです。
今からでも遅くはありません。
いつまでにいくら欲しいのか、
この目標金額を明確にした上で投資は始めるべきです。
ライフプランを考えてそして、そのお金で何をするのかよく考えるとわかってくると思います。
目標金額が決まっていれば、ファンドや株式の利益確定のタイミングはその金額に達した時です。
株式投資でもよくあることですが欲を出して、保有し続ければ目標金額から遠のく可能性もあります。
目標金額を設定しているのであれば、目標金額に達した時点で潔く売り払いましょう。
インデックスファンドの売り方とは
目標金額に到着したのであれば潔く売ることも大切です。
しかし、インデックスファンドは長期的な老後の資金や車や家を買うための手段として投資をしている人も多いと思います。
目標金額に達したものの、
使うまでにまだ期間がある場合はどうやって売っていくのが良いのかを考えていきたいと思います。
◎一括でファンドを解約して現金で保有する
すぐにお金を使用するのであれば現金に変えてしまった方が目標金額から減るリスクを回避することができます。
ファンドを保有し続ければ、目標金額よりも増えるかもしれませんが、その逆もありえるからです。
◎少しずつファンドを取り崩していく
中期的にも長期的にも良い方法だと思います。
メリットとして、インフレやデフレに左右されないということマーケットに左右されずにリスクヘッジにもなります。
もちろん資産が減る可能性もあります。
老後の生活費として受け取りたいのであれば、
毎月一部を切り崩していくのがベストです。
また、一括で解約するのでなければ、
インデックスファンドに投資していれば長期的には回復傾向が期待できるからです。
株価などが大暴落しても数年内に戻ることは歴史が証明しています。
もうひとつ、ファンドを解約して安全資産に移すのは良いのかという質問がありました。
分散投資は大切ですがそもそもファンドを組み替えるのであれば良いのですが、
わざわざインデックスファンドを解約して国債や預貯金に切り替える必要があるのかよく考えて欲しいです。
確実に使う用途があるのであればいいとおもいます。
最後に
インデックスファンド投資(長期的な投資)は出口戦略が大切なのがわかって頂けたかと思います。
そして、ファンドを売るタイミングを決めるには目標金額を設定することです。
①目標金額に達したら売ることを考える
②使用目的があるのであれば一括で売る
③長期的に投資を続けながら部分的に解約していく
やはり③番が理想なのではないでしょうか?
インデックスファンド投資だけではなく不動産投資や仮想通貨や株式投資でもあらゆる投資に関して売るタイミングというのは難しいとされています。
ですから、ひとつの基準目標を決めることはとても大切です。
これはポートフォリオを考えるときから始まっています。
毎月少しずつでも積立てながら資産を増やしていきましょう。