国内ETFよりも海外ETFをやっぱりおすすめする理由
投資の名著にウォール街のランダムウォークという書籍があります。
簡単に言ってしまうと長期的な投資、
それもアメリカのインデックスファンドに投資をすることが一番よい方法だということをその本の中で言っています。
経済大国アメリカでブラックマンデーと呼ばれる株価の暴落がありました。
その時に投資信託のようにすぐに解約が出来ない、
マーケットで売ることが出来ない金融商品は下落するのを待つことしかできませんでした。
そのことでより、当時の株式市場は混乱を招きました。
そのようなことが起こらないように投資信託に自由な売買を行えるようにした金融商品が株式市場に上場しているETF です。
株式の暴落が起きたことにより生まれた金融商品です。
ETF はアメリカで個人投資家に大変に人気のある金融商品です。
日本のETF とは違い、
種類も多く、出来高も大きいのでETF を購入するのであれば日本よりも海外のETF を選ぶべきです。
目次
国内ETFとは何?
国内ETFの利回りについて
国内の証券取引所には220銘柄以上のETF が上場しています。
そのうちの約半分以上のETF が分配金を支払っています。
国内のETF の配当利回りは1%から4%と幅がありますが、
【例として、分配金配当利回りは以下の通りです。
◇4%以上:4銘柄
◇3%以上~4%未満:14銘柄
◇2%以上~3%未満:27銘柄
◇1%以上~2%未満:69銘柄
◇1%未満:19銘柄となっています。】
分配金を出しているETF全体の分配金平均利回りは1.93%です。
そして、外国債券や不動産(REIT)などを投資対象とする銘柄の分配金平均利回りは2.88%とすると国内のETF でも比較的高い数値になっているのがわかります。
ETF の利回りがとても優れているのがわかります。
分配金利回りとは簡単に説明すると、
ETFに投資した投資金に対し、過去1年間にどのくらいの分配金があったのかを示したものです。
〇計算式は以下の通り
分配金利回り(%)=「過去1年間の分配金の合計」÷ 基準価格 × 100です。
例として、過去1年間の分配金の合計が200円で、
現在のそのETFの購入代金が1万円なら、分配金利回りは2%ということです。
補足として、国内のETF よりもアメリカのETF の方が、
金利が高くアメリカの企業は配当利回りが総じて高い傾向があります。
日本で上場しているETFなら分配金利回りが4%前後のETF銘柄もありますし、
レバレッジをかけている国内のETF でも配当利回りが30%をこえるモノもあります。
しかし、一方で米国に上場しているモノには分配金利回りが同じく30%を超える銘柄もありますが、
なんと90%を超える銘柄もあるのが海外のETF の凄いところです。
しかし、配当利回りが物凄く高い金融商品はリスクも高いのもお忘れなく。
国内ETFの配当
ETFでも銘柄によっては分配金の受け取りが可能です。
ETFでは、銘柄によっては、株式投資や投資信託同様に分配金を受け取ることができます。
分配金とは株式投資でいう「配当」に該当するもので、
株式会社が得た利益を株主に分配するものです。
*分配金を受け取るには利益確定日までに保有する必要があります。
日本の企業は、期末決算を3月に、中間決算を9月に実施する企業が多く、
配当の権利確定日についても、3月と9月末に設定されていることが一般的です。
分配金は再投資できない
*ETFでは基本的に得られた分配金は再投資に回すことができません。
分配金を再投資したいのであれば、分配金を貯めておき、まとまった金額になった時点で再投資を行う必要があります。
国内ETFの手数料
ETF にかかる手数料はいくつかあります。
投資信託ファンドは元金を保証するモノではありません。
結論から言えば、投資信託の仕組み上、
仮に投資信託にたずさわる各金融機関が破綻したとしても、
投資家が預けたお金は、投資額にかかわらず制度的に守られるようになっています。
そこで、ETFには信託保証がまずかかります。
信託報酬は、ETFの信託財産(純資産)の中から徴収されますから、
ETFの購入時や売却時に別途支払う必要はありません。
ETFの純資産から毎日、日割りの信託報酬が引かれています。
国内のETF では耳馴れない言葉ですが、エクスペンスレシオがひかれています。
*エクスペンスレシオ
既存の投資信託も同様ですが、これらの金融商品は大前提として運用会社が皆さんに代わって組み合わせを考えたり、中身を入れ替えたり、小口にすることで成り立っており、そこにコストが発生します。このコストのことをETFではエクスペンスレシオと呼んでいます。
投資信託では*信託報酬と呼びます。
おおまかにですが、ETFは低いものであれば年間0.1%前後、
通常のものもほとんどが年間1%未満となっています。
エクスペンスレシオは、米国などのファンドコストの開示指標の一つで、
投資信託(ファンド)の平均資産残高に対する運用その他の経費の比率(%)をいいます。
これは、運用会社や販売会社などに支払う信託報酬に、
資産管理費用や監査費用などを合計し、資産残高に対する総経費率として示したもので、
通常、ファンドの運用資産残高や運用コストの変化に応じて変動します
実はこの手数料は、毎日少しずつ取引価格から引かれていきます。
特定のタイミングでまとめて1年分引かれる、なんて事はないので安心してください。
そして、ETF を購入したり、売ったりすれば売買手数料がかかります。
ETFの購入時と売却時に掛かる手数料です。証券会社が請求する手数料になります。
ETFを購入するときには、約定したETFの価格に加えて、売買手数料を支払うことになります。
ETFは株と全く同じように売買ができるため、ETFの売買手数料も株と同じ扱いになります。
国内ETFと投資信託の違いについて
投資信託とは色々な金融商品をパッケージして詰め込んだファンドです。
毎月積み立てる感じのモノですから銀行の定期預金に似ています。
そこで、株式と投資信託のいいとこどりをしたモノがETF 上場している投資信託です。
ETF とは何かについては投資ふぁんサイトの
https://toushi-fan.com/exchange-trade-fund/
を観てほしい。
最近では主婦やサラリーマンの間で投資信託が流行っています。
積み立てNISAやiDeCo の登場があったことで投資熱が盛り上がっているのでしょう。
しかし、私は投資信託は止めるべきだと思っています。
金融機関に完全に運用を任せているために手数料が高く、
配当もたこ足配当と呼ばれる金融商品もあり、配当金が元金から引かれるモノまであります。
まず、積み立てNISAよりもアクティブに運用できるNISA 口座で国内や海外のETF を自分で選び運用するべきです。
投資信託にも確かに運用成績の良いモノもあります。
しかし、売るときに売れない、買えるときに買えない金融商品はオススメすることはできません。
まず、
https://toushi-fan.com/category/nisa-ideco/
NISAと積み立てNISAの違いを読んでから証券会社に口座を開設して、
流動性のあるETF から株式投資をすることを強くオススメします。
国内ETFと海外ETFの違いについて
国内のETF は、
国内株式同様の価格で売買できるので海外のETF に比べて売買手数料が安いのが特徴です。
国内のETF に比べると海外のETF は売買手数料が割高で為替の手数料があるので割高と言われています。
しかし、海外ETFは信託報酬がとても安いのが特徴です。
信託報酬とは?
ファンドの手数料としてもうひとつ、投資信託を持ち続けている間に払う「信託報酬」というものがあります
(最近では「運用管理費用」と呼ぶことが増えてきています)。
これはいわゆる、投資信託の“利用料”みたいなモノです。
手数料や為替の手数料を安く抑えるためにもNISA 口座で海外のETF を購入するべきです。
ETF の選び方は手数料が安く、配当利回りがよく、
運用管理費が安いファンドを選ぶことが大切なのですが、
すべての部分においても海外のETF が優れています。
また、選べる商品の選択枠が海外のETF の方がずば抜けています。
国内に上場している人気の高いETF の年利率が1.5%から3%位なのに対して、
海外のインデックスファンドの成績はほとんどが3%以上の成績が出ています。
確かに、国内のアクティブファンドの成績が高く3%を越すモノあります。
しかし、長期的な平均利回りを考えると海外のインデックスファンドには勝てません。
強く、海外のインデックスファンドをオススメするのはこのためです。
国内ETFよりも海外ETFをおすすめする理由!
国内のETF でも短期や中期的にはとても良いファンドもあります。
海外のニュースをひろうよりも国内の日経平均に連動するファンドを購入することの安心感はあると思います。
日本の経済が成長することを信じて中期的な運用であればポートフォリオに組み入れることも良いと思います。
また、ダウ平均と日経平均は逆に動くことで利ざやが取れるというトレードをする為には良いと思います。
しかし、最近の関税のニュースで日経平均が物凄く下がりました。
輸出や輸入に影響があるとマーケットが判断したと考えられます。
しかし、すぐにアメリカのダウ平均は落ち着きマーケットが戻ります。
しかし、それでも日経平均は下がり続けます。
それだけ日経平均は世界経済に影響をうけるということと
世界のグローバル市場から観たときにミクロ経済であると思います。
日経平均の先物やオプションでは短期的に勝てる人もいるでしょうが
長期的なファンド形成のなかではまず世界のグローバル市場に投資をすること海外のETF から購入してポートフォリオを形成するべきです。
まとめ
国内のETF よりも海外のETF の方が長期的な投資にはリターンがよくオススメなのがわかってもらえたと思います。
株式投資を始めるのにもまず国内のETF から始めるのもひとつの方法だと思います。
連日ニュースで日経平均株価の指標か観れるのでトレードの練習にもなります。
短期的なトレードや長期的なトレード手法を覚えるにもETF はとても良い金融商品です。
また、海外のETF に組み込まれている株式の値動きにも敏感になるので個別銘柄に投資する入り口にもなるのではないでしょうか?
しかし、海外のインデックスファンドはやはり、
10年、20年、30年と長期的な投資に向いています。
長ければ長いほどリターンが高く、
運用成績もあがります。
ETFは指数に連動する投資信託であることから、
低コストで売買できることに加え、銘柄によっては分配金が受け取れます。
本当に中期や長期的にもとてもオススメな金融商品です。
是非、将来的にいくらまで資産を増やしたいのか考えて投資をしてほしい。
そして、最後に価格変動のリスクに備え、ポートフォリオを分散させることを意識してもらいたい。