株式投資の基本ポートフォリオとは?
投資は分散投資が大切、よく言われる言葉です。
すべての資産を株式に使ってしまったら、資産が激減してしまうおそれがあります。
また、すべての資産を預金しているだけでは、
資産を増やしていくことは難しいことになります。
貯金と投資の比率、投資の分散比率、株式や投資信託、
預金などの金融商品を利用して、
お金を上手に増やしていこうという時に、
ぜひ知っておいてほしいのが
『分散投資』と『ポートフォリオ』の考え方です。
*これは、自分の手持ちのお金やライフスタイルなどにあわせて、
金融商品が持っているリスクをできるだけ抑えながら、適切にリターンを得ていくために必要なモノです。
目次
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことで、
特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。
「ポートフォリオを組む」ということは、
・どのようなファンドを購入しようか?
・株式はどの銘柄で何株ほど持つか?
などの検討をすることです。
どんな株式をそれぞれいくらずつ買うのか?
という組み合わせ全体のことが、ポートフォリオです。
どのような配分で手持ちのお金を振り分けたらよいのかを考えて、
ポートフォリオを決めることを、ポートフォリオを組むと言います。
アセットアロケーションとは?
ポートフォリオが具体的な商品の詳細な組み合わせを意味するのに対し、
大まかな資産配分のことをアセットアロケーションといいます。
株式投資を始める時に配当が良いとか人気がある銘柄ではなく、
自分自信の運用目的や投資期間に適したアセットアロケーションを考え、
その上でふさわしい金融商品を選択することがとても大切です。
その金融商品の組み合わせがポートフォリオであり、
個々の商品の運用成果などを見ながら
自分のアセットアロケーションに適した見直しを行うのが、
投資戦略の基本です。
サラリーマンAさんのポートフォリオ!!
サラリーマンAさんは銀行の定期預金に300万円を持っていました。
銀行はゼロ金利になっていますから、ほとんど利息が得られません。
そこで、自分で資産運用を始めました。
300万円を自分なりに効率よく配分して、
・定期預金に150万円残し、
・50万円を株式投資に、
・70万円で投資信託を購入して、
・30万円で金投資にチャレンジしてみました。
それまでのサラリーマンAさんの定期預金300万円は、
4つの金融商品に分散されて保有されることになりました。
これがサラリーマンAさんのポートフォリオです。
リスクをわけるのがポートフォリオ!!
ポートフォリオの中身は、
株式、債券、投資信託、金(きん)、外貨預金、外国株式など実に様々です。
定期預金はリスクが少なくリターンも小さいものです。
逆に株式や商品先物等は、
リスクは大きいですがリターンもそれに見合うほどの大きさが期待できます。
それぞれの投資家が必要とする年間の収益と、
それに見合ったリスクの度合いに基づいて分散投資されることになります。
投資先を一ヶ所に集中させない!!
投資先を一箇所に集中させずに、
できるだけ分散させた金融商品で資産運用を行うこと、
つまりリスクを回避すること、
これがポートフォリオを作成する最大の目的です。
万が一、ひとつの金融商品で運用が不首尾に終わっても、
残りの運用益でカバーできるという利点があります。
時間的な分散投資はとても大切!!
ポートフォリオを組み立てる目的は、
リスクとリターンの違いを分散させることですが、
もうひとつ*時間的な分散にも役立ちます。
つまり収益の回収期間を分けることです。
利息は高いが満期までの期間が長い金融商品に債券や投資信託があります。
反対に利息は少ないがいつでも換金できる流動性を有している銀行の普通預金やMMF(証券会社の口座)のようなものもあります。
不動産はいったん購入するとなかなか売却できません。
しかし株式は売りたい時はいつでも売れます。
資金の流動性、満期までの期間という観点からでもポートフォリオを組むことができます。
時間的な分散や流動性を考えてやはり、現金を手元においておく必要はあります。
そして、株式のウェートが小さく、
債券や定期預金が大きくなれば、
そのポートフォリオから期待されるリターンは安定したものになるでしょう。
次にサラリーマンAさんが考えることは株式のウェートをどのくらいにしていくかです。
株式投資のポートフォリオを組む!!
先程のサラリーマンAさんは300万円のうち、
50万円を株式投資に振り向けようと決めました。
次にサラリーマンAさんが考えることは、この50万円をどの銘柄に投資するかということです。
どの銘柄にいくらずつ、という配分を決めてゆくことになります。
そこでは株式投資だけのポートフォリオを組み立てることが必要になります。
◇手持ちのお金で、何種類の株式を買うべきか?
それぞれどれぐらい買うといいか?
といった配分をしっかり考えて、
バランスよく振り分けて投資することが大切なのです。
多く持たないことも大切!!
分散投資がよいからと株式や投資信託を複数保有して、
債券やリート、新興国投資等、様々な金融商品を保有する人がいます。
私はそれもおすすめしません。
ファンドを保有することはそのひとつの銘柄で分散投資を行っています。
投資信託は三本位に絞り、
国内株と海外株式の比率を考えるくらいでちょうど良いと思います。
投資のスタイルとして、
短期的なトレードを好む人と
中期的な資産運用、
長期的な資産運用ではポートフォリオも変わってきます。
毎月○円はFX やビットコインに投資をしてトレードを行う、
毎月○円は積み立て投資に、
毎月○円は国内株式にというようにルールを決めておくことも大切です。
投資信託を毎月積み立てている人は積み立てる金額を少なくして、
他の金融商品の積み立て比率を上げるというように、
あまりポートフォリオを組み替えることは手数料を多く支払うことにもなります。
確かに、株式だけ、ひとつの銘柄だけを買い続けるのもリスクがあります。
その銘柄を集中的に長期的に保有したいのであれば構わないと思います。
投資のポートフォリオいくつかの株式に振り分ける
株式投資をするときには、1つの銘柄に絞らず、いくつかの株式に振り分けて投資することは良いことです。
ある株式が値下がりしてしまっても、
ほかの株式が埋め合わせてくれると期待できるからです。
いくつかの株式に振り分けて投資を行い、
リスクを抑えながら、着実な利益をねらっていく方法を『分散投資』と言います。
分散投資すれば、
資産全体のリスクを小さくしながら適切にリターンを得ることができるのです。
株式投資ポートフォリオの組み替えリバランス
資産が決めていたポートフォリオをズレが生じて資産が大きく減ってしまった、
株式やファンドの売却や買い増しなどで資産のバランスを整える必要があります。
これを「リバランス」といいます。
積み立てで投資信託を購入している場合は、
比率の高くなった投資信託の購入額を減らし、
比率の低くなった投資信託の購入額を増やすことによって
徐々に元の比率に戻すこともできます
*最初に決めたポートフォリオは、
リスクを抑えつつ長期的に安定した資産形成を目指すために決めた資産配分の比率ですから。
そのポートフォリオがズレていくようならば
リスクが高い資産配分になっていることも考えられます。
長期的に資産が増えそうもない資産配分になっているかもしれないので、
自分の目的と違った投資結果を招いてしまう危険性があると思い切ってリバランスをするべきです。
まとめ
ビットコイン取引所のポートフォリオは、
ビットコインとイーサリアム、リップルに投資をしていて、株式投資は国内株式はテーマ別にわけて投資をしている。
海外株式はアメリカと中国株式、
投資信託は積み立てNISA 口座でインデックスファンドとバランス型ファンドと新興国にといったように金融商品を色々とアクティブに投資を行っている人もたくさんいます。
まず、貯金と投資の比率から考えてポートフォリオを作成してはどうでしょうか?