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仮想通貨・ビットコインの乱高下に関与している?テザー(Tether)とは?

 
テザーre
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いっしーFX
黒ラブをこよなく愛するFX専業トレーダーいっしーです。師匠のプロトレーダーヤスと出会い弟子入り。現在は、100人を超える、FXスクールFTAのサブ講師&アシスタントをしながら自身のトレードスキルをさらに向上中~。様々なFXトレーダーさんと出会っていく中、自らの視点でもFXトレードに関することをお伝えしていきます。

暗号通貨の謎のひとつにテザーという通貨が本当に存在するのかというモノがあります。
USDT テザーは時価総額8億1400万ドル(約920億円)とされています。


2018年2月10日現在時価総額が17位と人気のある仮想通貨です。


ビットコインが乱高下を繰り返す背景にはテザーが関係しているとさえ言われています。


仮想通貨テザーとはどんな通貨なのか?
解説していこうと思います。

 

仮想通貨テザー(USDT )とは

USDT テザーとは、

Fiat フィアット(法廷通貨)と連動した価値の仮想通貨を発行するプロジェクトです。
他の通貨に価値を連動させている通貨を「ペグ通貨(ペッグ通貨)」と呼びます。


テザーはブロックチェーンの利点と機能性を活用して法定通貨に
ペグされ安定した価値の移動を実現しています。


簡単に言うと、テザーは顧客から払い込まれた米ドルを根拠に、

1ドル=1USDTのレートで発行され保証されている仮想通貨です。


発行されるテザーは全て、同額の法定通貨によって完全に裏付けられています。


ですから、1USドルは常に1USDTテザーで取引されるというように、
その相場は常にドルに連動して固定されています。


つまり、USドル、現金を、
法定通貨としての価値はそのままにデジタル化したものがテザーなのです。

 

テザー社の問題点とカウンターパーティー

仮想通貨テザーはテザー社が発行して、管理運営しています。


ユーザーが、テザー社(Tether Limited)の保有する銀行口座に法定通貨を入金すると、
同額のテザーが発行されてユーザーのテザー口座に入金されます。


逆にユーザーが、テザー社にテザーを入金するとテザーは消滅し、
テザー社から同額の法定通貨がユーザーの銀行口座へと振り込まれます。

このようにして、
Tether Limitedに入金された法定通貨は発行されたテザーと常に同額となるように維持されています。


ここでひとつの疑問は物凄いスピードで成長してきたテザー社は、
23億ドル以上(約2520億円)ものテザーUSDT を発行しています。


2017年11月から2、3ヶ月で2000億円モノ取引がありテザーに交換されています。


そのテザーが、全てではありませんがビットコインの取引に流れているということが、
マーケットに少なからず影響を与えているということはあるのではないでしょうか?


テザーUSDT と法廷通貨の交換を保証しているのであればテザー社は、
口座に2520億円保有していなければいけません。


また、ユーザーが預けた法定通貨を管理しテザーを発行するのはテザー社ですが、
もし仮にテザー社が持つ銀行口座からハッキングなどにより法定通貨が盗まれるとどうなるのか?

そもそも同額の法廷通貨をテザー社は買っていてそれを元にテザーUSDT を発行していたのか?


日本でもコインチェック取引所が何者かによりハッキングされました。
もしも、ハッキングされれば発行されたテザーと保有する法定通貨の総量のバランスが崩れてしまうために、
テザー社は両者のドルの交換を保証できなくなります。


そのような不安がビットコインのマーケットにはあるということです。


日本でも「カウンターパーティリスク」が存在します。
円とビットコインの交換にbitFlyer(ビットコイン取引所)のような中央集権型取引所が必要であるのと同様、
現物資産と暗号通貨の交換には中央管理者の介在が必要となってしまうのです。

 

テザーの発行元とビットコイン取引所であるビットフィネックスとの関係

テザーの発行元であるテザー社と
大手のビットコイン取引所ビットフィネックスの最高経営責任者(CEO )は同一の人物です。


米商品先物取引委員会(CFTC)は、
仮想取引所最大手の一つビットフィネックスと仮想通貨を発行するテザーを調査しています。


CFTCは2017年12月6日にビットフィネックスとテザーに召喚状を送付しています。
保有している法廷通貨ドルが本当にあるのか証拠を見せて下さいということです。

2015年に取引が始まったテザーは、
価格変動の激しいビットコインに対して安定を提供する選択肢と説明されています。

例えば、ビットコインでの支払いを受け付けたものの、
その価格変動が心配な店主にとって、
ビットコインをテザーに換える方がドルに換えるよりたやすいということもあります。


テザーの価格は誕生以来ほぼ常に

1テザー=1ドルで推移してきました。


それは、テザー社が1テザーに対して1ドルの準備金によって保証していると断言していたからです。


ブロックチェーンと仮想通貨新興企業のリスク分析を手掛けるティム・スワンソン氏は、
誰が信用できるのだと、「どこに証拠があるのか」と問い掛けています。


そして、テザーに問題が生じれば、
それを手掛ける取引所に影響が及ぶと懸念しています。


ビットコインの価格が下がった時に大量のビットコインを買いつけてビットフィネックス取引所は成長してきました。


ビットフィネックスでビットコインとテザーを交換する取引がビットコインの価格を押し上げている可能性があると指摘する専門家もいます。


ビットコインの急激な価格上昇のうちの大半の場合において、
テザーUSDTが発行されビットフィネックスのウォレットに着金してから2時間以内に起こっていると分析している専門家もいます。


現在テザーUSDT は海外のいくつかの取引所で上場しています。
テザーの問題が本当ならば、ビットコインのマーケットに与える影響は、はかり知れない。
そして、テザー社に問題がなくてもマーケットにかなりの影響が出るでしょう。
*テザーのウェブサイトは「1テザーに対して常に当社は1ドルを準備している」とうたっている一方で、
テザー保有者が現金への交換を求める法的根拠は何もないことも明記しています。

 

テザー社のビジネスモデル

テザー社のビジネスが銀行と同じようなモノであるのならば、
テザー社は保有している法定通貨量以上の仮想通貨テザーUSDT を発行してもおかしくはない訳です。


テザー社がいつでも1テザーを1ドルに交換が可能ということを信用するのであれば、
テザー社が預かった法廷通貨ドルを別の資産で運用して収益を上げるビジネスモデルでも、
金融のビジネスとしてはおかしくはないのです。


しかし、テザー社は他者(この場合は国や政府)の信用を前提とした「ビジネスモデル」です。

ビットコインのように

マイニング費用·発行上限·ネットワーク効果等を価値の源泉にはしていません


ですから、テザー社は仮想通貨テザーと同額以上のドルを保有していると発表していました。

そして、その事実が仮想通貨テザーの「信用」、
すなわち価値を支えていたのです。


日本で言えば日本円を交通系電子マネーのSuica等にチャージするような感覚に近い、
抜群の安定感をもたらすとして有名なテザー仮想通貨は、
仮想通貨ビットコイン市場において 大暴落が起こった際などに資産の退避先として重宝されてきました 。


しかしながら、
今回持ち上がった疑惑によって信頼を損ないかねない事態に陥っています。

 

ビットフィネックスの疑惑の歴史

テザー社は、時に銀行との取引関係を維持することが難しい世界中の仮想通貨取引所に重宝されてきました。


2017年4月にはテザー社とビットフィネックス社が取引していた台湾の銀行との関係が中断し、
一時出金ができなくなりました。


この時からテザーの発行量が大幅に増加したと言われています。


2017年9月には疑惑を打ち消すため第三者による監査を約束したが、
実際には内部調査文書の発表に留まっています。


そして、2017年11月にはハッカーによる侵害を受け約30億円以上のテザーが盗まれたと発表しています。


ビットコインの価格を意図的につり上げたのではないかとの指摘もでています。
そして、度重なる疑惑にビットフィネックスのCFOが口座残高を公開 したというニュースも伝わってきています。


これにより完全とは言い切れないかもしれませんが、
ある程度の疑惑は晴れたと言えるでしょうが、
ここからビットコインのマーケットがどのように動いていくのか注目です。

 

中国のビットコインマーケットとテザーの関係性

ビットコイン取引所のビットフィネックスは、
法廷通貨のドルでビットコインを購入することはできません。


ドルをテザー通貨に両替してからビットフィネックスでビットコインを購入します。


日本から海外の取引所でビットコインやアルトコインを購入するときも日本の取引所でビットコインを購入して海外の取引所に送り、
ビットコインで他のアルトコインを購入するという感覚でしょうか?


最初から何故法廷通貨で買えないのかと疑問に思うことと思います。
これには2つの理由があります。
①ビットフィネックス、取引所側の都合で、
ドルのような法定通貨の取引に紐付いている法規制を無視するためです。


②購入者側の都合で、
こちらも法定通貨の取引をビットコインから遠ざけたい事情があります。


中国元や米ドルといった法定通貨でビットコインを買おうとすると、
中国政府などの法規制に引っかかってしまいます。


そこで、一度別の仮想通貨(この場合はテザー仮想通貨)に両替(洗浄)してから
ビットコインを買うことで法規制を逃れる抜け穴にしています。


また、仮想通貨しか扱わない取引所では手数料なしで簡単にスピーディーにお金が動かせるので、
そういう理由で使っている人も多いのではないでしょうか?

 

仮想通貨のボリュームVolume(出来高)とは

仮想通貨の時価総額が上位のコインが人気があるのはわかると思います。
しかし、ボリュームも観ることもトレードには欠かせません


仮想通貨のボリュームVolumeとは、日本語で”出来高”のことです。
出来高とは何かというと、”売買された仮想通貨の総額”になります。


一般的に、Volume(出来高)が大きいほど、
売買が活発なので売買しやすいということになります。


2017年2月10日のテザーの時価総額は17位です。
最近は出来高が少ないこともありますが
、例えば、2018年1月6日時点での仮想通貨の24時間Volumeのランキングは、

1位ビットコイン、
2位イーサリアム、
3位リップル、
4位TRON、
5位Tether

となっています。


そうです、出来高でみるとテザー通貨が活発に売り買いされているのがわかります。


そして、1位ビットコインの24時間Volumeは、
2.5兆円となっていますが、2位のイーサリアムは7600億程度なので、
ビットコインの24時間Volumeはイーサリアムの3倍以上になっています。


Volumeが大きくなる背景を知っているかどうかも仮想通貨投資を行う上での重要な判断材料になります。


日本ではあまり馴染みのないテザーですがかなりの出来高があるということがわかるとおもいます。

 

最後に

投資家は常に投資する商品を見極めて情報を収集しています。
株式や不動産に流れていたお金がビットコインに流れていこきました。


しかし、ビットコインで得た利益がどこに流れるのかは投資家が判断することです。


ビットコインからアルトコインへ、
ビットコインからテザー通貨へ、


そして、
ビットコインから金などの商品先物に流れています。


日本でもビットコインのブロックチェーン技術を使用して日本円を暗号通貨に変える取り組みも行われています。
地方では独自の暗号通貨のトークンを発行している信用組合もあるぐらいです。


これから、どのように決済手段が変わっていくのかわかりませんが、
テザーとビットコインの関係性は少なからずあると断言できます。


ですから、これからもテザー仮想通貨から目が離せません。

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