ビットコイン・仮想通貨バブルと暴落についてまとめてみた
ビットコインのバブルはもう終わったという人達とこれから始まるという人達がいます。
ビットコインの時価総額を考えると1BTC は80万~100万になると考えている人達もいれば、それ以上だと考えている人達もいます。
また、ビットコインはこれから暴落していくだろうと見る、経済学者もいます。
しかし、ビットコインが取引されるようになってここまで、ビットコインの価格が上がると予想できたでしょうか?
そこで、今一度、ビットコインの歴史を振り返りながら、ビットコインの未来について価格について考えていきます。
ビットコインのバブルはこれからかも知れません?
目次
ビットコインの歴史とバブルとは?
ビットコインは、2008年の10月にSatoshi Nakamotoと名乗る人物が発表した論文により提唱されます。
それからわずか3か月後に、ソフトウェアのオープンソースとして開発されて、ビットコインの最初のブロックが誕生します。
そして、ビットコインの最初の取引が行われました。
*2017年10月10日のビットコインの終値は53万です。
〇2009年10月5日の終値0.07円
New LibertyStandard社のウェブサイトより、ビットコインの価格が初めて示されます。
日本円にして0.7円、これはビットコインのマイニングに必要な電気代から計算して提示された金額です。
〇2010年5月22日の終値0.2円
実際のピザ屋の店舗で初めてビットコインの決済が行われます。ピザ2枚と10.000BTC が交換されます。
これが実店舗での最初のビットコイン決済となります。
ピザと交換したビットコインをまだ持ち続けていたら、とんでもないことになっていました。
初めて通貨として支払われたビットコイン、歴史はここから始まります。
〇2010年7月11日の終値0.7円
コンピューター系のニュースを取り上げる掲示板サイトSlashdotにビットコインのことが取り上げられます。
これにより多くの人がビットコインを知るようになりました。
〇2010年7月18日の終値7円
最初のビットコイン取引所になるMt.Goxがサービスを開始します。
ここで初めて、ビットコインが一般人でも買えるようになりました。
〇2010年9月18日の終値5円
世界初のマイニングプールSlush’spool が初めてビットコインのマイニングに成功する。
*マイニングとはビットコインの取引を手伝い報酬を得ること
*マイニングプールとは個人ではなく複数人で協力してマイニングを行うことです。
〇2011年3月6日の終値74円
ビットコイン取引所Mt. Gox が日本を本社とするTibanne社に買い収されます。
事実上最初の国内のビットコイン取引所が運営されることになりました。
〇2011年4月16日の終値87円
アメリカのTIME 誌がビットコインを特集しました。
大手のメディアでビットコインが初めて取り上げられた例です。
〇2011年6月12日の終値1489円
ビットコインの価格が一時31.91ドルになりました。
*ビットコインがメディアに取り上げられたことによる最初のビットコインバブルはこの時です。
〇2011年6月19日の終値1401円
ビットコイン取引所Mt. Gox がハッキング被害を受ける。
〇2012年5月9日の終値402円
ビットコインは違法行為に使われる可能性が高いというFBI の内部資料が流出しました。
〇2012年11月15日の終値909円
これまでで、最大規模のビットコインの決済サービスをWordpressが受付スタート
〇2012年11月28日の終値 1,013円
210,000ブロックごとに行われるマイニング(採掘)の報酬が半分になる。
報酬は50BTCから25BTCへ半減しました。
〇2013年3月16日の終値 4,597円
キプロス危機によりビットコイン価格が上昇する。
*ユーロ圏のキプロス共和国で発生した金融危機
〇2013年3月19日の終値 5,718 円
世界初のビットコインATMがサービスを開始しました。
世界的な金融不安もあり、ビットコインの価格が高騰する
〇2013年12月4日の終値 123,100円
NHKで初めてビットコイン特集が放送されました。
日本の大手放送メディアが、最初にビットコインが取り上げられた例となりました。
〇2013年12月5日の終値 110,000円
ビットコインが史上最高価格をつけたバブルとなりました。
一時、日本円で127,800円/BTCを記録しました。
同日、中国政府が金融機関よるビットコインの取引を禁止しました。
これにより、ビットコインの価格が大きく下がり続けることになります。
ビットコインの低迷が続きますが、ビットコインの取引所も増えていきます。
〇2014年2月24日の終値18280円
Mt. Gox 取引所の事件 ビットコインのハッキング盗難被害が起りました。
*後に社長の横領だとわかります。取引所が閉鎖する。
〇2014年4月1日の終値49614円
初めての国内取引所etwingsオープン
後のザイフ取引所です。
ここから取引所のオープンラッシュが続きます。
〇2014年4月9日の終値44887円
取引所BTCBOXサービス開始
◆5月26日ビットフライヤー取引所サービス開始
◆6月18日bitbank取引所サービス開始
◆6月30日Quoine取引所サービス開始
〇2014年7月18日の終値63670円
米DELL 社がビットコイン決済の受付を開始します。
〇2014年9月19日コインチェック取引所サービス開始
〇2014年10月30日の終値37534円
ユーロ圏の最大のビットコイン取引所Krakenで日本円のサービスを開始しました。
〇2014年12月11日の終値41180円
米マイクロソフト社でビットコイン決済の受付を開始しました。
〇2015年6月3日の終値28027円
ニューヨーク州でビットコインの規制を正式に発表しました。
〇2015年8月1日の終値34608円
Mt. Gox 取引所の経営者が業務上横領で逮捕されました。
〇2015年10月22日の終値329997円
ビットコインの消費税は非課税との判決下す
〇2016年3月1日の終値49602円
DMM.comが決済サービスをスタートする。
ここから、ビットコインがまた上がり続けます。
〇2017年1月5日の終値110986円
2013年以来の史上最高価格をつけました。
日本でのビットコインの取引が、特に過熱しました。
主要取引所のcoincheckでは、一時152,900円/BTCを記録することとなりました。
同日、中国人民銀行が中国国内の取引所と会合、調査にのりだします。
中国人民銀行が中国国内の三大取引所のOKCoin、BTCC、Huobiを呼び出し、ビットコイン投資の過熱に対する警告を発表しました。
これにより、またビットコインの価格が大きく下落することとなります。
〇2017年3月10日の終値145,790円
ビットコインがドルベースで史上最高価格の約1330ドルをつけました。
〇2017年4月1日の終値121,628円
日本で初めて、法律内で規定した改正資金決済法等が4月1日に施行されました。
日本で仮想通貨が認められたことになります。
そして、現在ビットコイン取引所は登録制になっています。
ビットコインは、その後も分裂などの騒動があり、現在も価格が上がり続けています。
〇2016年10月10日の終値534,311円です。
ビットコインができて一番最初バブルはいつ
2010年の5月22日暗号通貨ビットコインは、初めてリアルな世界で決済され、本物のピザ2枚と交換されました。
フロリダに住むプログラマーの一人が、ビットコイン1万BTC を送る替わりにピザ2枚を自宅に届けてくれとサイトで募ってみました。
最初の一人がこのプログラマーの近くのピザ屋でお金を支払いデリバリーしてくれたのです。その記念すべき日が「ビットコイン・ピザデー」です。
当時ピザ2枚に支払ったビットコイン1万BTC は、2017年5月22日の「ビットコイン・ピザデー」の時の価値にすると、日本円で約28億円という途方もない金額です。
全く価値のない暗号通貨を持ち続けていたら誰でも億万長者になっていたというエピソードです。
ビットコインの第一のバブルは、2011年の4月にTIME 誌にビットコインの記事が載ったことで、
87円というビットコインの価格が高騰して、1401円という値段がつきます。一気に15倍以上の値段になっています。
そして、第2のバブルは2012年末~2013年のキプロスの金融危機によりビットコインにお金を移すこ動きがありました。
2013年3月5700円だったビットコインの価格がATM の設置のニュースやメディアに取り上げられたことや
金融不安も(ユーロ)もあり、2013年の12月には123100円まで一気にあがります。
おくりびとと言われる日本でも億万長者があらわれるのはこの時です。
最後に2014年のMt. Gox 事件で仮想通貨ビットコインを知った人も多いと思います。
その後に国内の取引所ができたときにビットコインの未来を信じて買っていた人たちもバブルに乗ったことでしょう。
ビットコインの価格が当時5万としても現在は10倍です。
ビットコインのバブルはまだあるのかわかりませんが、まだビットコインを知らない人達が存在することも確かです。
ビットコインがすべての人に認知されたときにビットコインの価値がどうなっているのかは、誰にもわかりません。
2017年最初のビットコインバブル 3月~5月のバブルとは!
2017年は、1BTC 約115,000円からスタートしました。
そして、年明け早々の1月5日に過去最高価格を更新します。
その後すぐに、ビットコインの価格は10万円を割ってしまいます。
しかし、3月には大台の15万円を突破していきます。
3月に期待されていた上場投資信託ETF の許可が下りなかったことやビットコインのハードウォークの問題もあり、
価格を下げますが、2017年の4月からは上がり相場になり、5月に20万円~30万円を突破するまでのスピードはわずか10日くらいでした。
途中に、中国政府のビットコイン規制強化がありましたが、2017年4月に改正資金決済法が改正されたことにより、
ビットコインの売買高が増えたことや、ビットコインの送金スピードをあげるシステムSegwitをモナコインが導入したことも大きな要因のひとつです。
*次のビットコインの分裂にもSegwit が関係しています。
2017年5月はビットコインが高騰した月です。
仮想通貨バブルと言ってもよいでしょう。
5月9日に20万円を突破すると23日に30万円を突破しました。
ドルやユーロのビットコイン売買よりも日本円が上回っていたので、改正資金決済法による日本人投資家の増加が影響したと考えられます。
*この頃は、ビットコインが上がれば、つられてアルトコインも上がる相場でした。
しかし、最近はビットコインにあまり関係なくアルトコインの相場が動き始めています。
2回目のビットコインバブルとは 2017年7月~9月
2017年7月~9月のビットコイン相場はまさに、ビットコインの歴史に残るマーケットだと言えます。
8月のビットコイン分裂でそれまで持っていた額面でビットコインキャッシュを手にすることができました。
ビットコインを売り、ビットコインキャッシュを買う人や手にしたビットコインキャッシュを売っり、ビットコインを増やした人もいるでしょう。
ビットコインの分裂により、ビットコインの価格が高騰しました。
それにより、他の仮想通貨アルトコインも上がりまさに仮想通貨バブル状態でした。
しかし、物凄い乱高下が繰り返されます。2016年の7月のビットコインの安値が207,666円に対して、
9月のビットコインの高値は585,203円と約2.8倍です。
この三ヶ月で先物で莫大に儲けた人もいますが、物凄い額を負けた人もいたでしょう。
ビットコイン価格の変動に驚く筈です。
以下の通りです。
6月のビットコイン:高値361,415円 安値241,245円 終値280,741円
7月のビットコイン:高値316.191円 安値207,666円 終値315,083円
8月のビットコイン:高値531,332円 安値290,740円 終値522,489円
9月のビットコイン:高値585,203円 安値309,643円 終値489,003円
2017年7月から9月までのビットコインの価格を乱高下させた要因とは?
〇2017年7月1日にビットコインの購入時の消費税が廃止されます。
日本の法律でビットコインが支払い手段として認められました。
〇2017年8月1日ビットコインの分裂でビットコインキャッシュが誕生しました。
〇2017年9月中国が仮想通貨のICO禁止を通達しました。
ICO とは、仮想通貨発行の資金調達のことです。
〇2017年9月12日JP モルガンCEOがビットコインは詐欺だ発言
中国の発表とJP モルガンCEO の発言により、ビットコインが大きく下がりました。
ビットコインの暴落・崩壊を引き起こした事件
マウントゴックス事件とは
Mt. Gox 取引所が何者かにハッキングされて、顧客から預かっていた75万ビットコインと預り金28億円が消失したということでした。
この事件で、ビットコインのマーケットも暴落します。しかし、この事件でビットコインという言葉がとても世の中に広まりました。
ビットコインのマイナスイメージとしてです。
当時、多くの人がビットコインは終わった、やはり架空の通貨で、仮想通貨は崩壊する怪しいモノだというコメントを出しました。
しかし、ビットコインのブロックチェーンは、簡単にハッキングされ、改ざんされるようなモノではありません。
Mt. Gox 取引所は、本当はお客から預かっていたお金を社長が横領していたのです。
金融機関は、本当ならば、資産とお客からの預り金を分離しなければいけません。
しかし、Mt. Gox はお客から預かったお金を使いそれを運営費にしていました。
Mt.Gox はお客から注文されたビットコインを買わずに運営費にあてていたのです。
中国が仮想通貨取引所の停止
中国政府は、詐欺まがいの仮想通貨のICOと呼ばれる 資産集めがあり、危険だと指摘していました。
そこで、2017年9月4日に中国国内のICO の全面禁止を通達しました。
中国は、2013年にもビットコインの世界的な注目度と価格の高騰をうけて、銀行でのビットコイン取り扱い停止指令を出した程の国です。
ただし、今回のビットコインの暴落の引き金になったのは、
中国政府の規制の強まりをうけて、中国のビットコイン3大取引所が全て、取引所の閉鎖を決定したことです。
信用できない、信憑性がないなどと、色々な噂が飛び交いビットコインのマーケットも中国の発言をうけてビットコインの価格が下がります。
そして、JP モルガンCEO の発言で一気にビットコインが暴落します。
中国は、取引所の停止を受けても地下でオフラインでビットコインの取引が行われています。
これから、政府が認める取引所が運営される可能性もあります。
そして、現在ビットコインの価格は中国に左右されていません。
どうなるのか?
2017年9月12日に米銀JP モルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO ) は、
ニューヨークの会議で、ビットコインはよい終わり方をしない、バブルははじけると予言。
そして、ビットコインは、「これは詐欺」であり、
最古のバブルと言われる17世紀オランダの「チューリップ球根よりひどい」と指摘した。
また、モルガン氏は、JPモルガンのトレーダーがビットコイン取引を始めたとしたら、
即刻クビにすると発言、解雇する理由として、当行の規則に反する上に愚かであり、いずれも危険なことだ」と語った。
この言葉が、一時的なビットコインの暴落の引き金になりました。
中国政府の発表とのタイミングが良すぎるので意図的な発言の可能性もある。
その後、JP モルガンのトレーダー達が、他のファンド会社を通じてビットコインを大量に買っているという報告もあります。
その後、マーケットを操作したとして訴えられたモルガン氏ですが、
ビットコインのブロックチェーン技術はある程度認めつつも、中央銀行に管理されないビットコインは崩壊するだろうと指摘しています。
一人の銀行のCEO の発言によりマーケットに影響が出ること、そして、マーケットを動かす力があることにとても驚きを感じます。
ビットコインは、バブルが終わり暴落して崩壊していくという人がいます。
しかし、ビットコインは1BTC がこれから80万円~100万円になるという経済学者もいます。
また、1BTC は1000万円の価値があり、それ以上だという人までいます。
どちらも本当かも知れません。ビットコインは、まだ投資対象としての側面が強い金融商品です。
しかし、今出回っているビットコインが使われ始めたらビットコインの価値は今まで以上に羽上がると予想します。
ビットコインのが高騰する理由は大きく3つあります。
①発行上限枚数が2100万枚と決まっていることです。
金やプラチナのような希少価値がビットコインにはあります。
ビットコインが通貨としてより市場に出回ればビットコインウォレットから無くしてしまう人やビットコインを貯める人もいますからビットコインの価格が上がる可能性があります。
②投機マネーの流入と資産移動です。
金融危機や不安が起きると資産を移動しなければいけません。
安心を買うためにビットコインに変える動きはあると思います。
政府管理通貨ではありませんから、どうしてもボラタリティが高くなります。
そこに、投機マネーが集まりやすいという面がビットコインにはあります。
最近では、中国や米国の資産家や企業なども盛んにビットコインに投資しているようです。
ビットコインの将来性に投資する流れはもう止められない状況にあります。
③世界中でビットコインが使われ始めていること
自国の通貨を信用していない人達がビットコインを購入して、決済や送金にビットコインが使われ始めています。
ビットコインの市場はまだ確かに大きな市場ではありません。
しかし、世界にマーケットがあり、24時間365日世界中のコンピューターネットワークに管理されて運営されています。
物凄いとてつもないマーケットなのです。
まだ、ビットコインはほとんど使われていない存在です。
まだこれからマーケットが動きます。
仮想通貨のバブルはこれからも続きます。
コンビニのATM で仮想通貨が決済できるときまでです。もしかしたら、また新しい仮想通貨のサービスが現れているかもしれません。
2017年10月12日に日本の取引所で上場している、
日本産の仮想通貨モナコインの価格が1日で3倍以上価格が上がりました。
記事を書いている途中でも、
どこかでアルトコインが誕生して物凄い勢いでお金を手にしている投資家がたくさんあらわれています。
仮想通貨バブルはいつまで続いて、いつ終わるのかはわかりません。
相場には、1929年の株の大暴落、ブラックマンデーをジョン・F・ケネディの父は避けることができたという逸話があります。
ジョセフケネディは、ある時、靴磨きの少年から株のアドバイスをもらいます。
その時に、ケネディは相場が天井をつけたと悟り、すべてのもっている株を売り抜けます。
これは、靴磨きの少年のアドバイスが直接、役に立ったわけではありません。
ケネディは、靴磨きの少年のように株に手を出さない人たちまでも、
「楽に儲かる」という噂を聞いて株に手を出し始めているという事実を知ります。
靴磨きの少年に限らず、主婦やタクシー運転手、レストランの店員などが同じように、
ビットコインの話をしていれば相場は末期にあると考えられ、
暴落していく可能性が高いと言えます。どうでしょうか?
まとめ
仮想通貨で資金を集めるICO が盛んで取り合えず、ICO に参加すれば儲かるという図式が通用しなくなってきています。
ビットコインやアルトコインは利子がつかない通貨です。
しかし、ビットコインのハードウォーク分裂によりビットコインキャッシュを受け取ったように、
仮想通貨の分裂で利息がもらえると考える人達により、ICO の次は分裂が続くのではないかと思います。
また、ビットコインやアルトコインを混ぜた投資信託が法律で上場することが許されました。
ビットコインを預けいれておくだけで利子がつく、
ビットコインを貸し付ける、ビットコインで先物取引を行うという様々な金融商品がこれからたくさん出て来るでしょう。
仮想通貨バブルの次は、仮想通貨金融デリバティブ、バブルがくるのではないでしょうか!。