仮想通貨のダークコイン ダッシュ、モネロ、ジーキャッシュの将来性とは?
匿名性のある仮想通貨は、悪いイメージがありますが、重要な企業間取引には匿名性が求められることがあります。
投資会社やプライベードバンク、保険会社が顧客情報の保護の分野で使われる場合は、とても素晴らしい取り組みだと思います。
しかし、マネーロンダリングや脱税に、匿名性の暗号通貨が使われる場合には、国による規制が入ることがあるかもしれません。
しかし、取引として匿名性があることに需要があるのも確かなことです。
目次
仮想通貨の中の匿名暗号通貨とは?
仮想通貨の匿名性を活かして資金洗浄いわゆるマネーロンダリングとして、使われているのが問題視されています。
巨額の脱税や、テロなどの資金集めのマネーロンダリングとして使われるのではないかという懸念の声が出てきているので、
これから国や政府が慎重に見定める必要があります。
匿名性のある仮想通貨は、武器や違法な薬物などを販売するダークマーケットと呼ばれるサイトでも使われているのが現状です。
匿名性は個人の情報を守るという点に置いては非常に優秀ですが、逆にその匿名性を悪い風に活用してしまえば、規制の対象になってしまします。
そのような、匿名性のある仮想通貨の背景から国や政府が規制に乗り出す可能性も容易に考えられます。
しかし、銀行や金融機関などの絶対に個人情報が洩れてはいけない企業などからも、匿名性のあるコインのオファーがきているのも事実です。
どれだけ規制が入ろうとも、激しい需要があればどんな形であれ世に出回ってしまうのが世の常です。
匿名性コイン、ダッシュ、モネロ、ジーキャッシュの3種類とも時価総額も高く、将来性のある仮想通貨です。
仮想通貨ダッシュ(DASH)の特徴と将来性とは?
DASH 通貨は、2014年にDarkcoinとして公開されたのですが、2015年にDASH に名称を変更しました。
匿名性のある仮想通貨の中でも、時価総額が6位(2017年10月)と人気のある仮想通貨です。
DASHは、コインミキシングという仕組みを使って、いくつかの送金をまとめてシャッフルして送金処理を行います。
DASH は送金を個別に行いません。
ここがDASH の最大の特徴です。
送金された値段だけは、システムに記載されてわかりますが、誰が誰に送金したかわからない仕組みになっています。
送金元と送金先の間にプールを挟むことにより、DASH のブロックチェーン上に送金元アドレスを記録しない形での取引を実現しました。
このコインミキシングによって、送信元が不明瞭になるので、DASHの送金を追跡することは不可能になります。
誰のコインが誰に送られたのかという情報が全くわからない状態になってしまいます。
そして、ふたつ目の特徴は、ビットコインよりも決済スピードが早いのが特徴です。
ビットコインが10分としたら、DASH は4秒と驚異的なスピードです。
それは、2015年に導入された、インスタンドセンド(InstantX)という決済手段です。
インスタントセンドは、ネットワーク全体からランダムで承認用のマスターノード(特定の管理人)を選出し、
マスターに承認作業を一任することで高速承認を可能にするという技術です。
ビットコインの場合は、決済を手助けするコンピューターが早い者勝ちです。
しかし、DASHの場合は決済するコンピュータがランダムにあらかじめ決められているので速く決済ができます。
しかし、通常の送金はビットコインと同じで匿名化されていません。
ですから、実際の決済の為に作られた通貨といえます。
そのため、送金のスピードが速いので様々なお店で使われています。
ダッシュ仮想通貨
◇リリース日 2014年1月
◇ブロック作成方法 PoW
◇ブロック作成時間 約1.4秒
◇総発行量枚数 1,890万DASH
◇半減期 なし
仮想通貨ダッシュの将来性
DASH は、承認スピードが早いので海外ではDASH 通貨で買えるジュースなどの自動販売機が登場しています。
また、通販最大手のAmazonでもビットコイン同様にDASH通貨で でギフトカードが買えます。
〇2016年1月 Lamassu社とDashが業務提携契約を発表(仮想通貨専用ATM 企業)
〇2017年6月 ニューハンプシャーのビットコイン自動販売機がDASHの取り扱いを開始
〇2017年7月 *apple storeでDASHの公式ウォレットアプリの取り扱い開始
〇2017年8月 アリゾナ大学と共同でBlockchain Research Lab設立(ダッシュ仮想通貨の研究をしています)
ダッシュ仮想通貨は、日本ではまだ使える場所が少いですが世界では使える場所が増えています。
また、ダッシュ専用のウォレットもあり、ダッシュを入金できるデビットカードも登場しています。
ダッシュ公式サイト:https://www.dash.org/
*2017年10月
ダッシュ仮想通貨は、ロンドンやジンバブエ、韓国のビットコイン取引所に上場しています。
仮想通貨DASH は比較的おだやかに上昇しています。
将来性があり期待できる仮想通貨です。
仮想通貨モネロの特徴と将来性とは?
仮想通貨モネロは、時価総額が9位(2017年10月)と人気があり、流動性のある仮想通貨です。
匿名性のある、アルトコインモネロは、取引時の署名をわからなくする、リング署名を利用しています。
モネロの送信は、メッセージを分解して、ゴチャゴチャに混ぜ合わせて送信者を特定しずらくした上で送信する仕組みです。
そして、署名されたメッセージは、特定の誰かによって承認されます。
それが、リング署名です。
また、モネロ通貨は、ワンタイムアドレスという技術が採用されています。
元々ある受け取り人のアドレスとは別に、送金される度に、1回限りのアドレスが作られます。
そのモネロの送金アドレスが長いのも特徴です。
1回限りの、通貨の受け取り用アドレスが毎回作られて通貨を受け取るので、
アドレスが固定されないために、受け取り人が、誰だかわからない仕組みになっています。
モネロは、リンク署名とワンタイムアドレスという方法で匿名性を確保しています。
この2つを合わせて、ワンタイムリング署名と呼んでいます。
モネロのこの匿名性の高さが、投資家の支持を集めています。
また、ダッシュほど決済スピードが速くないのですが、2分ほどで取引が完了します
仮想通貨モネロの将来性
〇2016年9月 ダークマーケットで有名なAlphaBay(摘発されている、現在確認できない)でMoneroを受付を開始
〇2017年8月 android版のウォレットを含む機能面のアップデートを発表しました。
〇韓国のBithumbって取引所への上場
〇リング署名の改良によりトランザクションのスピードアップを発表
◇発行日 2014年6月
◇ブロックチェーン Monero
◇公式サイト: https://getmonero.org/
◇トークン名称 XMR
◇供給量の上限 18,400,000XMR
◇マイニング CPUで可能、4年でおよそ86%が採掘される
*モネロの採掘(マイニング)は、小規模な設備でマイニングが可能
ほとんど現在マイニングされている状態である
モネロは、ダークマーケットで一歩リードしています。
新規のダークマーケットLibertas(由来はローマ神話における自由の女神)では、仮想通貨はモネロでのみ支払いを受け付けることを公言しました。
*ビットコインは、送金履歴がブロックチェーン上に残るためにダークマーケット業界では使用が減少してきています。
そのため、ほとんどのダークマーケットでは、ビットコインの代わりに、モネロを使用するという大きな共通点を持っています。
ビットコインは、モネロのようにプライバシーも匿名性も持ち合わせていません。
ビットコインがダークマーケットやマネーロンダリングに使用されないということは、知識を持つ人には大きな驚きではないでしょうか?
また、モネロがマルチシグに対応したことも大きな要因のひとつです。
マルチシグとは、セキュリティが高く、簡単に説明するとウォレットの鍵が複数あるために安全なことです。
しかし、もうひとつのポイントはマルチシグはひとつのウォレットを複数人で管理できる特徴があります。
一人が送金指示を出しても、ある一定の人数が承認しなければ送金もできないし、ウォレットを開くこともできません。
その部分に闇の世界が着目したのでしょう。
しかし、違う視点から見ると将来性があり魅力的な通貨です。
仮想通貨ジーキャッシュの特徴と将来性とは?
時価総額が16位のジーキャッシュ(2016年10月)
暗号通貨ジーキャッシュは、ダッシュやモネロと同様に匿名性が高い仮想通貨です。
*ゼロ認証という技術で匿名性を保っています。
ゼロ認証とは、哲学的ですが相手に内容を話さないで分からせることです。
仕組がビットコインにとても似ていることから匿名性がある第2のビットコインと呼ばれています。
*Zcashは、あの大手銀行JPモルガンとの提携が大きな話題となりました。
Zcash は、取引時に情報を完全非公開でやり取りができるのが最大の特徴です。
ゼロ知識証明の活用により、誰がどれくらい送ったかを第三者に公開しなくてもその取引が正しいということを証明することができます。
Zcashでは、売買の承認に必要な送受信アドレスや送金額そして、取引内容をすべて隠して送金することができるのです。
そして、この情報を見るためには閲覧キーが必要になり、このキーは売り手と買い手の間だけで公開されるので、
高い匿名性でブロックが形成されていくことになるのです。
Zcashは、DashやMoneroとは違い、送金アドレスと送金の数量までも秘密にすることができます。
また、WikileaksがZcash での寄付を開始しました。
ウィキリークスとは、匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトの一つです。
ビットコインやライトコインなどの仮想通貨は取引情報が公開されています。
しかし、Zcashなどの仮想通貨は暗号化され今回は、Wikileaksでしたが、匿名性のコインの確実な需要があるのは事実です。
◇発行日 2016年10月
◇ブロックチェーン ZCash
◇公式サイト https://z.cash/
◇トークン名称 ZEC
◇発行枚数 2100万ZEC
ジーキャッシュの将来性とは
*JPモルガンは、ジーキャッシュを世界最先端の技術と称賛しています。
ジーキャッシュとJP モルガンが提携することは、自身のプラットフォーム(Quorum)にプライバシーの技術を取り入れる予定としています。
また、韓国のビットコイン取引所でもジーキャッシュは上場しています。
ジーキャッシュは、世界で仮想通貨の一番取引量が多い韓国の取引所であるBithumbです。
□JP モルガンのCEO が、ビットコインは詐欺でヨーロッパのチューリップバブルより酷いと発言しました。
会社のトレーダーがビットコインの取引をした場合クビにすると発言。
一時その発言により、ビットコインが大幅に下落したことがあります。
その裏で、JP モルガンがビットコインの取引を別の会社で取引をしていた事実があります。
それは、大手の金融会社がこれから匿名性のある通貨でビットコインの金融商品を買うためにジーキャッシュとの提携を進めているとも言われています。
これからのビットコイン取引に、匿名性のある通貨がどのように関係していくのか注目です。
匿名仮想通貨 ダッシュ、モネロ、ジーキャシュが購入できる取引所は?
匿名性のある通貨三種類を買える国内の取引所は、コインチェック取引所です。
分散して買う、仮想通貨アルトコインのひとつに加えてはいかがでしょうか?
匿名性の通貨はリスクもありますが、素晴らしい仕組みのある通貨でもあります。
まとめ
これから、匿名性のコインが政府からの規制が入れば当然私たちのような一般の人々は手にできなくなります。
しかし、匿名性のコインは、アンダーグラウンドなものとしてダークマーケットで使用され価値が上がってしまうことも考えられます。
そうならないようにも、このような匿名性の暗号通貨は慎重に取り扱ってほしいものです。
そして、匿名性のあることで寄付金に使われているという話も聞きます。
企業間の大きな資金が動く取引は、匿名性のあることも重要です。
世の中には、公表されない取引も必要なのではないでしょうか?