長期投資向きの投資信託ファンド選びとポイント
長期投資で投資信託を利用する意味は分散投資です。
自分ではできない全世界の株式に投資をすることができます。
全世界の株式を対象としたインデックス型投信は、
過去のデータを見ても、20年以上の投資期間であれば、
いつ投資を始めても損をすることはほぼないと言えます。
積み立てNISAでも運用会社により、アクティブ型投信があります。
また、全部株式でのファンドが嫌だという方もいます。
その場合は、債権を交えたバランス型投信になります。
アクティブ型、インデックス型、長期投資でも、どのファンドを選ぶのかは自分自身で決める必要があります。
過去、どんなに良い運用実積だとしても、先のことはわかりません。
結局ファンド選びは自分がその商品を信じられるかどうかだけです。
目次
長期投資の心掛け!!長期投資のバスから降りてしまった人が損をする
長期投資ですから短期的な値上がりを期待するのはやめた方が良いと心得るべきです。
*積み立て投資では、スタートしてからどんどん上がるのはよくありません。
むしろどんどん下がっていくのが理想的です。
株は永遠に上がり続けることも下がり続けることもありません。
5年や10年の間ではどこかで天井や底があります。
今がバブルかどうかは誰にもわからないのです。
ですから、逆説的にこれから下がりそうな商品を積み立てるのが良いのですがうまくいかないモノです。
長期投資のコツはとにかく続けることです。
ファンドの評価がマイナスになっても下がった時こそたくさんの量を買うチャンスなのです。
焦って売ってしまったら終わりです。
相場が良いのにマイナスになる人がいる
インデックスファンドに投資をしていて、リーマン・ショックで積み立てていた投信を売り払い、定期預金に入れ替えた人は損をしています。
解約してしまえば、損失が確定したままで回復のチャンスがありません。
*投資信託の平均損益よりもそれを保有している人の平均損益の方が低いということは、
待って入られない安値で売ってしまう人が多いということです。
長期投資はNISA口座や積み立てNISAを活用しよう!!
現在NISA口座を使用している人は、あわてて積み立てNISAに変える必要はないと思います。
積み立てNISAの年間の投資上限は40万円です。
一般NISAの3分の1に過ぎません。
長期的な投資でも原資が違えば効果も違うため、
投資資金にゆとりがあるのであればNISA口座で期間まで取引を行ってから積み立てNISAに変えても良いと思います。
*積み立てNISAに損失を繰り越すことができないので注意が必要です。
一般的なNISAはトレード向きです。
そして、積み立てNISAは長期投資に向いています。
世界株の分散投資ではNISAの5年間の投資期間では4分の1くらいはマイナスになっています。
インデックスファンド型の投資はとにかく長期投資が基本です。
長期投資のファンド選びと目標
長期投資を始めるにあたって目標とする運用利回りを決めることが大切です。
〇運用利回りを決めるポイント3つ
①毎月投資できる金額はいくらか
②目標とする金額を決める
③運用期間は何年か?
この3つで運用利回りを計算することができます。
投信のサイトで提供している運用利回り計算機能で数字を入れることで求められます。
例えば、毎月の投資金額が二万円で目標とする金額が500万円、
運用期間が10年とすると、これを達成するために必要な運用利回りは年率13%程度になります。
重要なのはこの年率13%という利回りが果たして常識的な水準かということです。
*一般的な投資信託の期待できる利回りは3%~7%くらいです。
この数字とくらべあわせると年率13%という数字を実現するのは難しいと思われます。
このような場合は、毎月の投資額を増やすか、
目標とする金額を下げるか、運用期間を延長する必要があります。
仮に、毎月の投資額と目標とする金額を変えずに、
運用期間を15年に延長した場合、必要な運用利回りは年率4%程度になります。
この数値であれば、投資信託でも無理のない目標と言えます。
目標とする運用利回りが決まったら、投資信託の投資対象を選びましょう。
長期投資は複数のファンドで分散投資バランスファンドを選ぶべきか?
世界経済の先行きが不透明な時に、
何かひとつの投資先に絞り込むことは運用のプロでも難しいことです。
そこで、世界経済がどういう方向に進んだとしても、どこかの投資先で利益が得られるように分散することが大切です。
分散投資を行う時に注意することは、異なる値動きの投資先に分散するということです。
例えば、景気が好調なときは株式やリートがよく、景気が悪いときは債券がよいと言われています。
まずは、教科書通りならば株式と債券に分散するとよいのですが、
私は株式だけでも違う業種や地域に分散しているならばよいと思っています。
とにかく、同じような値動きをするインデックスファンドを複数持つ必要はないということです。
また、為替のリスクに注意が必要です。
仮に、株式と債券に分散していてもすべて海外で為替リスクを負っていれば、
円高に振れたときにすべての資産が為替差損で値下がりする可能性があります。
分散効果を高めたいのであれば、あえて為替リスクを抑えたファンドに投資をすることも必要です。
様々な投資先に複数のファンドで分散することが難しいのであれば、バランスファンドを選ぶとよいと思います。
長期投資金融危機に直面したときでも安定した値動きが期待できるファンドもある
金融危機のようなマーケットが過熱して、
値下がりするリスクが高まるときでも安定した値動きが期待できるファンドとは、
値下がりリスクをコントロールしてくれるファンドです。
リスクをコントロールしてくれるファンドとは、
資産配分を機動的に変えてくれるファンドやマーケットが下落しているときに投資金額を減らしてくれる、
現金の保有比率を高めてくれるファンドがあります。
リーマン・ショック以降、
こうした柔軟な運用を行うバランスファンドが続々と設定されています。
しかし、これらのバランスファンドにもデメリットがあります。
リスクをコントロールすることは、
ファンドの損失を比較的小さくできる可能性がある半面、
期待される利回りも小さくなる可能性があります。
リスクを抑えるのか、リターンを狙いにいくのか、よく検討する必要があります。
ファンドを選びは何度も言いますが、自分自信がその商品を信用して長く保有することができるかということが一番大切です。
そして、リスクを回避する一番よい方法はとにかく投資をし続けることです。
おすすめは、
一本で全世界に投資ができる、全世界インデックスファンド、
そして、やはり先進国アメリカに投資をすることができる、
S&P 500やダウに連動するインデックスファンドを購入するべきです。
ファンドはとても優れていて、世界の株式でも国の比率を調整してくれています。
また、S &P500を組み入れたファンドもいくつも発売されています。
株式か債券か、私は株式を選びます。
そして、先進国か新興国か、私は先進国を選びます。
そして、インデックスファンドとアクティブファンドどちらを選ぶのかは、
S &P500をベンチマークとするインデックスファンドを選びます。